僕たちの新たな定番軍パン
大量生産ではなく、納得できるまで細部にこだわり国内自社工場での生産を貫くCORONA(コロナ)。
CORONAの製品は、気づくか気づかないか、ギリギリのところまで手を抜かない。
小さく細かなディテールの積み重ねで完成するこだわりの作品たち。
そしてその作品たちは「ユーティリティ」というコンセプト通り、単なるデザインアイテムではなく、あくまでも実用的な製品として位置づけられている。
そんなCORONAに久しぶりに別注製作をお願いしたのが、このUTLITY SLACKS(ユーティリティスラックス)。
60年代から70年代のアメリカ軍、OG107ユーティリティトラウザーズ、通称ベイカーパンツ。
軍パンの代名詞的存在のこのパンツを複数使い、CORONAのフィルターを通して独自に発展させたモデル。
そこに僕たちMOONLOIDのアイデアを取り入れてもらい、アップデートを加えた渾身の一本が遂に完成しました。
まず特筆すべきはインラインでは使われていない、コットンリップストップライトという生地を用いたこと。
コットン100%でありながら、薄手でさらりとした質感が特徴的なこの生地は肌離れもよく、蒸れも少ないため、ジメジメーっとした梅雨の時期や昨今の灼熱のような夏でも最適。
しかも、なんと玉蟲カラーなんです!
光によって色味がオリーブドラブにもブラウンにも見えてくる生地はとても美しく、展示会で見たときから一目惚れ。
ベイカーパンツをサンプリングしたアイテムは世にたくさんあっても、玉蟲カラーはまずありません。
軍パンらしさもありながら、どこかスラックスのような品の良さも感じるのはこの生地を使用しているからこそです。
さらにフロントはボタンフライだったところを、着脱が容易なジッパーフライに変更。
ここはジッパーに対するこだわりが強い僕たちらしく、40年代以前に使われていたコの字留めのHOOKLESS(フックレス)ジップを採用。
オリジナルでも存在していないディティールですが、あったら良いよなという洋服好きの理想を具現化しました。
トップボタンもサイドアジャスターに取り付けられたスナップボタンと雰囲気を合わせるために同様のものへ変更。
気軽で楽に穿けるイージー仕様なので、ついついヘビーユースしてしまいそうです。
レングスは元々くるぶし丈くらいだったものを、ちょうどワンクッションする長さに伸ばすことでカジュアル過ぎない印象に。
太すぎず細すぎない、絶妙なゆるさと股下から軽くテーパードするシルエットと相まり、時代や流行にとらわれないスタンダードな形となっています。
また、バックのセカンドラベルの刺繍とサイドシーム裏のチェーンステッチをオレンジのカラーステッチにアレンジ。
ポップなカラーリングなので、あえて裾を捲ってカジュアルな穿き方を楽しむこともできます。
別注の証としてセカンドラベルには“MOONLOID”のスタンプを刻印。
実はこれ、僕たちが一つひとつ手作業で心を込めて押したもの。
小さな部分ですが、世にふたつとない特別感を味わえるポイントです!
CORONAらしさとMOONLOIDらしさ、
双方を掛け合わせて生まれたパンツは僕たちの新たな定番として穿き続けていきたい軍パンに仕上がりました。