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WAREHOUSE(ウエアハウス)

S1003XX-LTD(LIMITED EDITION)|S1003XX-LTD リミテッドエディション

商品コード:S1003XX

35,200(税込)

352point

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なぜ大戦モデルのデニムは特別なのか。

歴史の一端に触れる、WAREHOUSE 30周年記念モデル。


「繊維産業が生産する生地は、銃や船と同様に、この大戦の勝利に不可欠なものである」
これは第二次世界大戦における、アメリカ海軍クォーターマスター補給部の少将の言葉である。
彼らは当時、世界最大の繊維製品の買い手であり、その存在は戦時下の繊維産業に計り知れない影響を与えた。

戦時生産委員会の指示により、アメリカ国内の工場は民生用の生産をほぼ全面的に軍需へと転換させられる事態が起こった。
工場にとって、生産設備を衣料用から軍需用に切り替えることは途方もない困難を伴った。
さらにヘリンボーンやサンフォライズドドリルなどの軍用生地を新たに生産することに加え、通常よりも幅の広い織機を使用する方法を模索するなど、利用可能な繊維業者を増やす工夫も求められた。

このような状況のなかで、物資の不足と簡素化の波を強いられた衣料品メーカーは多大な影響を受けた。
ジーンズにおいてもその影響は顕著であり、通常の縫製仕様が省略され、バックポケットには縫い糸の代わりにペンキによるプリントステッチが施された。
袋布には余剰資材として残っていたフランネルやヘリンボーンが転用され、金属資材の不足によりボタンは鉄製のドーナツ型となり、リベットも銅メッキを施した鉄製の簡素なものへと切り替わった。
「第二次世界大戦はデニムに何をしたのか」という問いに対して、その答えはこのWWIIモデルと呼ばれるジーンズに刻まれているのである。

また、当時失業者救済のために始まった「WPA(労働雇用プロジェクト)」は軍需の拡大とともに1943年に消滅したが、余剰となった資材や生地は貴重な民生品に転用された。
デニムの織機さえも軍需生地の生産に転用を強いられた時代であり、ポケットスレーキには様々な残布が推奨され使用された。
このように戦時の逼迫した状況こそが独特な簡素化仕様の背景にあったのである。

ウエアハウスが30周年を記念して製作したデニムパンツは、こうしたWWIIモデルの再現をテーマに掲げた特別な一本である。
使用された生地は、ウエアハウスとして初めてクラボウ製デニムを採用したものであり、茶綿をブレンドした「6.7番×6.7番ピンクセルヴィッチWWIIデニム」である。
このデニムは戦時下特有の粗野な風合いを持ち、穿き込むことで陰影豊かなタテ落ちを見せる。
通常のコットンにはないムラ感があり、時間の経過とともに表情を増していく。
これは単なる復刻を超えて、当時の空気感を追体験することを可能にしている。

ディテールの一つひとつにも、戦時下という時代性が色濃く刻まれている。トップに配されたのは鉄製のドーナツ型タックボタン。
本来なら銅や真鍮を用いるところを、軍需による資材統制の結果、鉄へと置き換えられた仕様である。
リベットも同様に鉄をベースとし、そこに銅メッキを施すことで最低限の強度と耐久性を確保していた。

縫製には二色の糸が用いられているが、これも当時の物資不足を物語る要素のひとつだ。
限られた資材の中で生産を続けた結果、一本のジーンズの中に異なる糸が混在するという不均一さが生まれた。
現在ではこの不揃いこそが、WWIIモデル独特の表情として評価されている。

袋布にはオリジナルのフランネル生地を採用している。
余剰資材を転用することは戦時下において推奨されていた手法であり、本来はワークウェアとは無縁の素材がポケットスレーキに流用された。
これもまた大戦モデルを象徴するディテールの一つである。

さらにバックポケットにはうっすらとペンキによるプリントステッチが施されている。
縫製工程を簡略化しつつも視覚的な意匠を残すために考案された仕様であり、効率化のための合理的な選択が、結果的に独特の魅力を生み出した好例といえるだろう。

腰裏にはディアスキンのラベルを配置。
ウエアハウスが所有する膨大なヴィンテージ資料を基に導き出したディテールであり、単なる飾りではなく史実に裏打ちされた再現である。
レッドピスネームも米綿を用いて織られており、オリジナルが持っていた素朴な風合いを忠実に踏襲している。

シルエットは戦時期らしく程よくゆとりを持たせたストレートであり、量産効率を優先した背景が思わぬ形で現代的な魅力を獲得している。
太さを残したストレートラインはタフな雰囲気を漂わせつつも、現代のコーディネートにおいても汎用性が高い。

この30周年記念モデルは、ウエアハウスが積み重ねてきた研究と技術の結晶であり、第二次世界大戦下に生まれたジーンズのリアリティを現代に蘇らせた記念碑的な存在である。

入荷状況について
下記スケジュールにて、サイズごとの分納となります。

1回目→9月上旬 サイズ:32、33
2回目→11月上旬 サイズ:34、36
3回目→2月中旬 サイズ:29、30、31

※2回目以降につきましては、若干の誤差が生じる可能性がございます。予めご了承ください。

サイズ(cm)
ウエスト レングス 前股上 後股上 ワタリ 裾幅
32 87903344.529.522.5
33 909033.54530.523
※本製品はノンウォッシュ(未洗い)のため、洗濯後の縮みが発生いたします。
※上記、サイズチャートはノンウォッシュ時のものとなります。サイズ選びの際はご注意の上お選びください。
【縮み目安】
ウエスト:4cm前後
レングス:6-7cm前後
股上:1-2cm前後
ワタリ/裾幅:1-2cm前後
素材
生地 コットン100% 6.7番×6.7番 茶綿混ピンクセルヴィッチデニム
鉄製タックボタン 鉄製銅メッキリベット
レーヨン100%先染ライン入りレッドピスネーム ベジタブルタンニングディアスキンラベル
オリジナルフランネル袋ポケット ペンキプリントステッチ
加工 ノンウォッシュ
原産国
MADE IN JAPAN
ブランド
カテゴリ
メンズ|ボトムス|ロング丈

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