EDWINが紡ぐ、技術の伝承
日本生まれのジーンズメーカーEDWINが2025年春夏シーズンから始動させた新プロジェクト「SKEWed(スキュー)」。
名称はデニム特有のねじれを解消する「スキュー加工」と「EDWIN」を掛け合わせたものだ。
スキュー加工とは、綾織りによる経糸の引っ張りで生じる斜行(ねじれ)を抑えるため、生地の段階であらかじめねじりを加える技術のこと。
これにより、立体的で存在感のあるシルエットが生まれる。
古着屋で見かける1960年代以前のヴィンテージデニムに裾へかけてのねじれが多いのは、この加工が一般的になる前の時代の産物である。
SKEWedでは、日本を代表する老舗ブランドEDWINのバックグラウンドを基盤にしつつ、本体では形にできない自由なアイデアやアプローチを実験。
某三大デニムブランドのディテールを参照しながらも、独自の解釈を通して新しいプロダクトを生み出していく。
1960年代のLee「91-Z」を着想源とする Dungaree Pants。
1911年にオーバーオールと並んで登場したワークパンツをルーツに持ち、のちに「ダンガリーズ」と呼ばれるようになった名品だ。
ハンマーループ、ルーラーポケット、トリプルステッチといったワークパンツの基本仕様を備え、SKEWedらしくねじれを加えることで存在感ある立体的なシルエットへとアップデートしている。
生地には1925年に誕生した「JELT DENIM」を再現したセルビッジデニムを使用。
Leeといえば左綾デニムの印象が強いが、本作ではカイハラ(福山)による 右綾のJELT DENIM を採用している。
強撚糸による高い強度と、緯糸にグレー染色糸を用いた奥行きある色合いが特徴だ。
穿き込むほどに陰影が増し、経年変化の妙を堪能できる。
仕上げには、EDWINが1980年に世界で初めて工業生産化に成功したストーンウォッシュを採用。
当時、金属部品の研磨に使われていたバレル研磨機を改造し、鹿児島・桜島産の軽石を使用することで均一なアタリを実現した。
比重の軽い軽石は水中で沈みにくく、インディゴの濁りや再付着を抑え、清潔感のあるブルーと柔らかなタッチを生み出す。
ブラックデニムに施した場合には、深みのある黒がソフトにフェードし、チャコールグレーへと移ろう独特の表情が生まれる。
ストーンウォッシュならではの自然な掠れと奥行きが、ブルーとはまた異なる魅力を引き出している。
今日に至るまでデニム加工の中心にあるこの技術は、まさにEDWINが紡ぐ、技術の伝承だ。
さらに、サイズ26・28はMOONLOIDだけの別注展開。
体型や性別を問わず、SKEWedが持つ独特の立体感と迫力を味わえるように用意された特別サイズ。
伝統と革新が交わる一本を、それぞれのスタイルで思いきり楽しんでほしい。