熟練の職人の手によって再現される、スペシャルプロダクト。
PAY DAY(ペイデイ)はアメリカの大手小売チェーン J.C. Penney が1922年にスタートさせたプライベートブランドのワークウェア。
その名の通り「給料日」を意味し、働く人々が日常で手に取りやすく安心して着られるタフな衣服を提供することを目的に生まれた。
代表作であるデニムカバーオールやオーバーオールは確かな縫製と実用本位のディテールで知られ、古着市場でも高い評価を得ている。
なかでも特徴的な存在として知られるのがラグランスリーブ仕様のカバーオールだ。
セットインスリーブが基本のワークウェアとしては珍しいパターンで、肩まわりの動きやすさと丸みを帯びた独特のシルエットを生み出している。
さらにトリプルステッチによる堅牢な縫製が相まって、デザイン性と実用性を兼ね備えた完成度の高い一着となっている。
堅牢さと実用性に加え、そうした独自のデザイン性を備えたPAY DAYはアメリカンワークウェアの魅力を象徴する存在として、今なお多くのファンを惹きつけている。
現在では日本国内で企画・生産されており、往年の魅力を現代に伝えるブランドとして再評価されている。
PAYDAYの希少な大戦モデルを、熟練の職人が裁断から縫製まで一貫して仕立てる「SPECIAL PRODUCTS LINE」で再構築したペインターパンツ。
ヴィンテージの黒い鉄製ミシンを使い、一本ずつ丁寧に縫い上げることで、量産品にはない奥行きと温度を宿した一本に仕上げている。
ベースとなったのは、1930年代に実在した「SUPER PAYDAY」のデニムペインターパンツ。
黒ラッカー仕上げのドーナツボタン、二色使いのステッチ、バックのシンチバックなど、当時の意匠を細部まで忠実に再現している。
使用するデニムは、整理加工を施さない生機(きばた)デニム。
糊抜きや防縮処理を行わないことで、綿本来のコシとザラつきが残り、穿き込むほどにねじれやアタリが立体的に浮かび上がる。
ヒップポケット裏にはユニオンチケット、ポケットのスレーキ内側には「PAYDAY BOAT SAIL CLOTH / TOOL-PROOF」のステンシルプリントを再現。
右バックポケット上には「SUPER PAYDAY / SANFORIZED SHRUNK」の紙パッチを配置し、当時広まり始めた防縮加工技術を象徴している。
深めの股上とワイドなストレートシルエットが、クラシックなワークパンツの佇まいを際立たせる。
また、シンチバックのリベット位置のズレやステッチの揺らぎなど、当時の量産過程で生まれた大雑把な作りも再現。
一人の職人が手で仕立てるからこそ再現できる、リアルな不均一性が魅力だ。
オリジナルにはLevi’sのアーキュエイトステッチに似たバックポケットが存在していたが、1943年以降は商標登録により再現が制限されている。
そうしたブランドを取り巻く当時のエピソードを感じさせつつも、あくまでPAYDAY本来の美学を貫いた純粋な復刻モデルに仕上がっている。
熟練の職人によって一点ずつ縫い上げられた、まさに特別なペインターパンツ。
無骨さと温かみ、その両方を併せ持つワークウェアの原点を体現した一本だ。