女子流、育てるデニム
原宿の小さなマンションで誕生したLENO(リノ)。
LENOのものづくりはビンテージを元に製造時の歴史や背景を紐解くところから始まります。
生産の過程や素材の風合い、なぜそのようなデザインになったのかまで深く掘り下げている。
ビンテージを元にしているブランドは、メンズブランドが多くレディースらしいデザインは意外と少なかったりする。
LENOの場合は、ビンテージのアイディアソースをそのまま表現しているかというと、少し違う。
一度、紐解いてからLENOというフィルターを通して再構築されている。
そしてそのフィルターが完全に女子目線なのが新しい!
ビンテージがベースでありながら女性らしい柔らかな雰囲気を醸し出している。
だから、LENOのアイテムは現代女性にもよく似合い、トレンドに左右されないんだと思います。
ビンテージ好きもファッション好きも夢中にさせるLENO。
そんなLENOの定番人気アイテムと言えば、デニムパンツ。
中でもこの"KAY"はLENOの大人気定番モデル。
キュっとくびれたウエストに、丸みのあるヒップ。
カジュアルなデニムパンツでも健康的な女性らしさが表現されている。
シンプルなデニムパンツでありながらこの仕上がりはLENOだからこそ。
使用している生地はKAYの貯めに作られたオリジナルのセルビッチデニム地。
セルビッチデニムと言えばビンテージデニムでよくみられる赤耳(セルビッチ)がついたデニム地のこと。
この赤耳がついたものは、大量生産のそれと比べて出来上がりの生地幅が狭いから、とにかく手間がかかるもの。
しかも、LENOらしくただの赤耳のセルビッチではなく、ピンクとブルーのビンテージを再現したもの。
あくまでも本物に忠実な仕上がりなんだけど、この淡いピンクとブルーのセルビッチがとにかくカワイイ!
生地の厚さは12ozと少し薄めで女性でも履きやすいのが特徴。
洗濯での縮みも最小限に抑えるために防縮加工が施されている。
だから届いた直後はハリがあるけれど、洗ったり履きこんでいくうちに、柔らかくなり風合いも出てくる。
こういうデニムは、手にした時よりも1年後、2年後の方がより魅力を増していく。
まさに、育てるデニムという訳。
もちろん、生地だけでなく抜き打ちリベットや隠しリベット、各所のチェーンステッチやレザーパッチなど、本格派なのは生地だけではありません。
単に「女性らしい」のではなく、「硬派な男性も満足するのに、女性らしい雰囲気」なのがスゴイんです。
シルエットは股上が深めで、ウエストがスッキリと細い。
対して、ヒップから裾まではガツンと太くて、またこの太さがウエストの華奢さを強調してくれる。
ゴツイのではなく、ここまで女性らしく育てるデニムなのはなかな貴重。
大切な1本になりそうです。