たっぷりと空気を含んだ柔らかさ
Olde Homesteader(オールドホームステッダー)がスタートしたきっかけは、半世紀以上も前にアメリカで作られていたデッドストックのアンダーウェア。
仕立ての良いシャツの様に美しいステッチワーク。
伝統的で少しゆったりとしたシルエットに素朴で味わいのある生地。
そして何よりも、肌に触れた瞬間に感じる心地よさ。
それは、いわゆる古き良き時代を象徴するもののようでもあり、大量生産が常識となった今だからこそ必要なもの。
日常で何気なく使われている「モノ」の本質に向き合い、本当にいいと思えるプロダクトだけを作っているジャパンブランドです。
そんなオールドホームステッダ のものづくりは実直だけど独特。
このタンクトップとて普通ではない。
まず注目して欲しいのが、1890年から1900年代初頭のビンテージ下着を忠実に再現したという生地。
もしビンテージだと偽ったら、ほとんどの専門家が騙されてしまうかもしれない。
その最大の特徴は、空気を含んだかの様な極上の柔らかさ。
例えば、何10年と着続けて初めて生まれる質感が確かに再現されているのだ。
使用したのは最高級ランクのスーピマコットン。
それも通常のものではなく、紡績時に紡績にかからなかったいわゆる落ち綿を使用している。
落ち綿だから繊維が短い。
繊維が短いから生地にしにくい。
でもこの落ち綿だからこそ、糸が均一ではなくムラが生まれる。
そしてこのムラが凹凸となり、生地に表情を生み出している。
サイズ感はというと、インナーとしても使いやすいように少しタイトめ。
ただし、それはあくまでもOlde Homesteaderの中ではという意味で、肌着としては少しだけ余裕を持ったサイジングになっている。
これは、肌着は程よくゆとりを持った方が着心地が良いからに他ならない。
今までのタンクトップを着る目的は、コーディネートや透け防止だったかもしれない。
でもこれは、着る目的が心地良いからになってしまう。
単なる肌着ではなく、とっておきの1着になりそうだ。