名・品・復・活
米軍も使用しているタクティカルバッグブランド、MYSTERY RANCH(ミステリーランチ)。
実際のフィールドでも使用されている信頼のある頑強さに加え、隅から隅まで計算しつくされた機能性。
そして、その両方を実現するための斬新なアイディアと技術。
どんなブランドも人気が出れば出るほど、それを模倣したブランドが出て来る。
ところがミステリーランチの場合、そんなブランドは存在しない。
それはアイディア力と技術力がずば抜けているからに他ならない。
フルムーンはミステリーランチの過去の名品を復活させたもの。
この時点で所有欲が揺さぶられそうになってしまうが、しっかりと中身も見ていきたい。
ミステリーランチのスタッフの中でも特に人気が高いというこのモデル、ヒップバッグとして必要な機能が完成されている。
フロントポケットは、横一文字に配置したジッパーで広く開口し引っかかりが少ない。
メインコンパートメントは、シンプルにジッパー付きポケットが1個所。
6.3Lの容量を誇り、500mlのペットボトルも楽に入る。
旅行時のサブバッグとしてもかなり使い勝手の良い大きさ。
荷物が少ない方であれば、夏の1泊くらいの荷物なら入ってしまいそうなサイズ感だ。
もちろんただ単に大容量な訳ではない。
普段使いやちょっとしたお出かけなどの荷物が少ない時にはコンプレッションベルトを使えばバッグ自体を簡単に圧縮することができる。
表地には330D Robic fabricを使用。(Wood WaxedはDry Waxed Nylon)
軽量かつ抜群の耐久性でどんな状況でも安心して使うことができる。
ここまででも十分魅力的なのだが、フルムーンの特筆すべきところはフィット感だ。
それは、太めのストラップを両側から引くことによりしっかりと絞めこむことができるから。
さらに、背面に配置したメッシュのクッションは柔らかく通気性も確保。
たすき掛けで使ってもウエストバッグとして使っても、腰や背中にピッタリとフィットする。
実際に使ってみると、その差は歴然。
ピッタリとズレないから、荷重も正しく伝わり重さを感じにくい。
日常使いはもちろん、アクティブシーンにもオススメだ。
今もなお、米軍にバッグを支給しているミステリーランチ。
独自の厳しい基準は米軍のそれよりもはるかに高い。
その使い心地はもう、最高以外の何物でもないのだ。