オーダーメイドな背負い心地
正直どこのブランドのどれもこれもクオリティもデザインも価格帯も似たり寄ったりのバッグパック。
このMYSTERY RANCHはそれらのモノとは明らかに違います。
ミステリーランチファンならぜひとも所有しておきたいのが、「フューチュラヨークシステム」を搭載したモデル。
創始者であるデイナ・グリーソンの発明の1つでもあるこのシステムは、バックパックの背面長を無段階で調整することができる。
それはまるでオーダーメイド。
実際に背負ってみると、その違いは歴然。
ショップではパックの中に重たそうな雑誌を詰められるだけ詰めて実際に体験してもらっているのだけど、コレがとってもおもしろい!
実際に手に持った時にはものすごく重たいのに、背負うと嘘みたいに軽く感じるのだ。
今まで試してもらった方、全員がその差に驚いたほど。
もちろん、背面長を無段階調整できるだけではない。
特殊なフレームは背中のカーブに沿って崩れないほどしっかりしているのに、ねじる動きにはしなやかについていく。
だから、歩いている時もフィット感は抜群。
この2デイアサルトはそんなフューチュラヨークを搭載したモデルの中でも日常使いに最適なモデル。
腰でパックをホールドするウエストベルトは、搭載しているのにシンプルなデザインだから大げさにならない。
背面下部、腰に当たる部分には厚みのあるクッションを配置しているから、重たい荷物も腰でしっかりと支えることができる。
トップにはICカード収納に便利なポケットとスマートフォンと財布などが収納できる大きめポケット。
パックをクルリと前にまわせばすぐにアクセスできるこのポケットはなんとも便利!
フロントと両サイドの上部にはモールシステムを採用。
カラビナなどで引っ掛ければポーチなどを引っかけることもできる。
さらに、両サイドにはボトルポケット。
開口部がゴム仕様だから、収納したものをホールドし落としにくい。
メインコンパートメント内部のPCスリーブは上げ底式で15インチまで収納可能。
地面にパックを置いても内部に衝撃が伝わりません。
さらに二重になっているから、本体だけでなく付属品も整理しながら収納することができる。
PCスリーブの他にもジッパー付きメッシュポケットが左右に1個所ずつ。
メインコンパートメントの内部にあっても、メッシュならすぐに中のものを視認できる。
ジッパー付きで細かなものを入れても無くなりにくいのも嬉しい。
さらに、その下には縦型のポケット。
折りたたみ傘やペットボトルなどをしまうこともできる。
そして、メインコンパートメントを開け閉めするのが、アイコンともいえるYジップ!
縦型のデイパックは、重たいものを入れた時に荷重を感じにくい機能的設計だけど中のものが取り出しにくい。
でもこのYジップは、文字通りY型に大きく開くことができる。
だから、簡単に内部のものを取り出せるし整理もしやすい。
通常、ジッパーは対になっている状態で作られるもの。
そうでないと1つ1つのツメが噛み合わなくなってしまうのだ。
だから、こんな風にY字状のジッパーをスムーズに開閉するのは並大抵ではない。
尋常じゃない縫製技術が必要になるから他のブランドは真似ができない。
2DAYアサルトに限らず、ミステリーランチのバッグを見ているとその緻密さに驚かされる。
それは、縫製がキレイだとか繊細だとかそういうことではない。
例えばジッパー。
開け閉めしようとしたとき、ミステリーランチの製品には引く方向と反対側に本体を押さえるためのループが付いている。
このループのおかげで密閉性の高いジッパーでも簡単に開け閉めできる。
しかも教えられなくても誰もが自然とそのループを使う。
細やかな機能が動線上に自然と配置されているのだ。
だから、使いこむほどに魅力を増していく。
今もなお米軍にバッグを支給しているミステリーランチ。
独自の厳しい基準は米軍のそれよりもはるかに高い。
その使い心地はもう、最高以外の何物でもないのだ。