持ち運びできるマイデスク
正直どこのブランドのどれもこれもクオリティもデザインも価格帯も似たり寄ったりのバッグパック。
このMYSTERY RANCHはそれらのモノとは明らかに違います。
ミステリーランチファンならぜひとも所有しておきたいのが、「フューチュラヨークシステム」を搭載したモデル。
創始者であるデイナ・グリーソンの発明の1つでもあるこのシステムは、バックパックの背面長を無段階で調整することができる。
それはまるでオーダーメイド。
実際に背負ってみると、その違いは歴然。
ショップではパックの中に重たそうな雑誌を詰められるだけ詰めて実際に体験してもらっているのだけど、コレがとってもおもしろい!
実際に手に持った時にはものすごく重たいのに、背負うと嘘みたいに軽く感じるのだ。
今まで試してもらった方、全員がその差に驚いたほど。
もちろん、背面長を無段階調整できるだけではない。
特殊なフレームは背中のカーブに沿って崩れないほどしっかりしているのに、ねじる動きにはしなやかについていく。
だから、歩いている時もフィット感は抜群。
このリップラックはフューチュラヨークを搭載したバックパックの中でも特に街使いに特化している。
容量は32L。
荷物が少ない方ならば2,3泊の旅行にも行けてしまいそうなサイズ感だ。
僕にとってリップラックは持ち運びができるマイデスク。
仕事や日常生活に必要なものを整理整頓しながら持ち運ぶことができる、夢の様なパックだ。
メインコンパートメントはフロント側と背面側。
上下ではなくパックをスライスした様に分かれている。
トップのジッパーからアクセスする背面側のコンパートメントには15インチまでのノートPCに対応したスリーブ。
ボトムから浮かせ、地面にパックを置いた時に衝撃が伝わらないフローティング仕様。
ベルクロクロージャ―も付いているから、自由に貼り付けることもできる。
フロントのマグネットとジッパーを組み合わせた簡単に開け閉めできるフラップは、もう1つのメインコンパートメントへつながる。
中にはパット付きのフローティングPCスリーブ。
このスリーブにはジッパー付きメッシュポケットも付属しているから、マウスなどのアクセサリ―もスッキリと持ち運ぶことができる。
さらに、スリーブ上部には3か所の細長いポケットが。
ここはボールペンやタブレットペン、USBやケーブルなどの収納に最適だ。
フロントのアイキャッチ―な2つのリップジップポケットは、マグネット開閉式のクイックプルを採用。
見た目に反してワンタッチで開閉することができる。
ここには名刺やカードケース、フリスクやティッシュや消毒スプレーなどの収納に便利。
パック両サイドにはそれぞれ3つずつのモールシステム。
カラビナなどを使って自由に引っ掛けることができる。
モールシステムの下にはボトルポケットが1個所ずつ。
ストレッチ性のある生地でできているから、折り畳み傘やペットボトルの様にどんなサイズのボトルでも持ち運びしやすい。
ウエストベルトは重たい荷物を運ぶ時には必須。
ミステリーランチらしく頑強なベルトだが、実はそれだけではない。
例えばスーツでの通勤時、荷物が軽い時などはウエストベルトが邪魔になってしまう。
ところがコレは使わない時にはベルクロで取り外し、収納することができるのだ。
まさに街使いにピッタリ!
バッグ界の天才、デイナ・グリーソンが生み出すパックには緻密に計算された機能が散りばめられている。
それらは全て「これ以上のクオリティはない」究極とまで言われるバッグを目指しているから。
そのためには用いる素材やパーツの一つ、例え量産に向かない手間の掛かる工程であっても一切の妥協を許さない。
今もなお米軍にバッグを支給しているミステリーランチ。
独自の厳しい基準は米軍のそれよりもはるかに高い。
その使い心地はもう、最高以外の何物でもないのだ。