ラフに履ける革靴
Parabootが商標登録されたのは1927年。
フランス・ヴォアロン地方の靴職人レミーが滞在先のアメリカで入手した1足のラバーで覆われたブーツを手にします。
そのブーツとともにフランスへ帰国したレミーが、ブラジルのパラ(PARA)港から直輸入されていた天然ラテックスを底材に使用した靴を思いついたのです。
そして生まれたのが「Paraboot(パラブーツ)」。
そんなParabootは、ただのファッションアイテムではありません。
ワークシューズとして消防士や軍人に支持されてきたフランスシューズ。
なんと、北極探検家のポール・エミール・ヴィクトール氏ら冒険家たちにも愛されるほどなのです。
パラブーツは、もともと僕も履いていたのですが何と言っても丈夫で履きやすい。
それでいて、デザインはフランスらしくどこか上品。
ドレスシューズまでは必要ない。
ただ、スニーカーよりは少しフォーマルな雰囲気で合わせたい。
そんな時に大活躍するのがこのParabootなんです。
このIBERIS(イベリス)は、そんなParabootの夏の定番。
使用したのはオイル含有率が高く、耐久性と耐水性を兼ね備えたリスレザー。
アッパーは、太めのストラップで甲やつま先、全体をバランスよく覆ったデザイン。
これにより生まれたのは、サンダル以上革靴未満の絶妙な雰囲気。
革靴を履くには重たすぎるけれど、サンダルだとラフ過ぎる。
そんなシチュエーションって、意外と多い!
そして、そんなときに満足できるサンダルとなるとかなり希少。
このIBERISがあれば、1足で色んなシチュエーションに対応できるんです。
アウトソールは、柔らかく足裏に伝わる衝撃を吸収してくれるもの。
足場が悪くても滑りにくいのが嬉しい。
さらに、サンダルなのにグッドイヤー製法を採用しているからソールがすり減っても交換ができる。
インソールには、履いた時にその人の体重に合わせて柔らかくフィットする。
例えデザイン面で色んなシチュエーションに対応できたとしても、機能面が対応できていなければ意味がありません。
足首ホールド力に加え、丈夫なアウトソールとクッション性の高いインソールを兼ね備えたIBERISの履き心地は、まるでスニーカー。
サンダルの通気性やデザインを維持しながらも、その弱点もしっかりとカバーしているんです。
バックルはお好みに合わせて3段階の調整が可能。
IBERISを一言で表現するなら「万能」。
どんなシチュエーションでも、どんなコーディネートでも、どんな予定があっても。
その都度、履き替えるのではなく、自然と馴染んでくれる。
手放せない一足であることは間違いありません。