常識に捕らわれない、新世代のスリーピングバッグ
「いままで正しいと思ってやってきたことが本当に正解だったのか、答え合わせをする」
NANGA MOUNTAIN LABORATORY(ナンガマウンテンラボラトリー)は、そうした構想のもとに誕生した自社研究機関。
現時点での最先端テクノロジーを用いてスリーピングバッグを科学的に分析。
そのデータをもとに過酷な使用条件を設定し、高次元なレベルの製品を開発している。
多くのスリーピングバッグの使用設定温度帯は、スイスにある試験機関ヨーロピアンノームでの検査の結果から設定されている。
ヨーロピアンノームは全世界での基準なのだが、問題もある。
それは人種による深部体温の違い。
ヨーロッパ基準では日本人にそのまま当てはまるとは限らない。
そこでNANGA MOUNTAIN LABORATORY(NML)は、独自の研究を進めました。
国内試験場などを駆使し、経験豊富な冒険家などからも細やかにヒアリング。
例えば、使用環境を南極と設定し実際にはどのような現象が起きるのかを実験。
その結果をもとに検証を行い、今までの常識が正しかったのか1つ1つ答え合わせを行ったのです。
そうして素材や構造、それらの組み合わせを研究することで生まれたのが常識に捕らわれない最先端のアイテムたち。
そんなNMLから生まれたスリーピングバッグの最高峰であるLEVEL8。
ダウンの価値を最大限に引き出すためテクノロジーを総動員した記念すべきファーストプロダクツです。
使用した表地は撥水加工を施した10Dのリサイクルナイロン。
テント内は結露が起こりやすいから、水を弾いてくれる撥水加工はなんとも便利。
10Dととても柔らかくて軽いから、持ち運びもしやく寝心地にも影響しづらい。
使用した羽毛は超撥水加工が施された770FPのスペイン産ダックダウン(UDD DX)。
世界の産地の中でも高級羽毛が集まるのがヨーロッパ。
もちろん、羽毛の品質はピカイチです。
さらに、世界的にも技術力の高い日本で加工し洗浄することで、より長持ちしやすくなっています。
それだけではありません。
羽毛の弱点である水に濡れた時にかさ高が減ってしまわない様に、羽毛自体に超撥水加工を施しているんです。
構造は、独自に研究を重ねたディファレンシャルボックスキルト構造。
1つ1つの部屋が内側が短い辺の台形になっている仕組み。
その結果、ダウンに効率的な膨らみを実現させることができる。
それだけではありません。
細部にも秘密がてんこ盛り。
通常だとサイドについているファスナー位置を正面側にオフセットすることで、地面からの冷気の侵入を軽減。
更にファスナー裏に「ダブルドラフトチューブ」を設けることで、冷気を遮断し保温力を向上させています。
さらに肩口にはショルダーウォーマー、腰のくびれた部位にはウエストチューブを配置。
シュラフ内部での寒流を防ぐ隔壁の役目に。
また、通常マミータイプのシュラフは足元に向かって狭くなるのに対し、フットボックスを大きめに設定して窮屈感を軽減。
フットボックスのダウン量を増やし、最も冷える足元をカバーします。
面白いのが背面の縦キルト。
通常であれば全面横キルトのところ、背面だけを縦キルトにすることで寝返りの際のダウンの潰れを軽減。
ダウンの片寄りを抑え、より身体に密着しやすくしてくれます。
ナンガが研究機関と銘打つだけあって、どのディテールも本気度MAX。
極地でのキャンプだけでなく、寒い時期のキャンプでの極上の寝心地を保証してくれます。