防寒、防滑、日常デザイン。全て揃った超優秀ブーツ。
1873年に創業したmoonSTAR(ムーンスター)。
その創業の地は地下足袋の生産を機にゴム産業の町として栄えた福岡県は久留米市。
今もなお国内の自社工場で丁寧な靴づくりを行っている希少なブランドだ。
その製品の幅は広く、子供用から大人用、シンプルなものから機能的なものまで展開している。
誰もが1度は目にしている、超定番。
当たり前の様に生活の中に溶け込んでいるから、その本当の良さに気付いている人は少ないかもしれない。
ところが、我々の様にアパレルを生業とするものから見ればムーンスターはちょっとしたモンスターなのだ。
そんなmoonSTARから生まれた810sのコンセプトはプロユースからデイリーユースへ。
専門分野で培った靴づくりのノウハウを日常の道具として提案するラインだ。
このSNOWF(スノーフ)のベースになったのは南極観測隊をルーツに持つウィンターシューズ。
もうそれだけで説得力が半端ない。
まず特徴的なのがアッパー。
蛇腹の様な構造で、ガバっと開くから足入れがとにかく楽。
丈は絶妙で足首が完全に隠れるシュートブーツ。
多少の雪なら積もっていても大丈夫。
暖かな起毛素材が足首をしっかりと包み込んでくれる。
ベルクロのベルトを締め込めば、足首のフィット感は抜群だ。
ソールは軽く、防水性を兼ね備えた立体成型EVAソール。
足の甲の半分くらいまで覆っているから、雪の日はもちろん雨の日や水たまりも安心だ。
さらに、アウトソールには氷上で優れた防滑性を発揮するガラス繊維配合ラバーを採用。
実際に履いてみると、とても履きやすい。
ワイズもEEと広めだから日本人の足にも合わせやすいし、厚手の靴下も履きやすい。
個人的には防寒仕様で防滑ソールなのがかなりポイント高い。
実は、普段着に合わせることができるデザインで防寒・防滑機能を併せ持っているブーツは多くない。
ところが、北国で生活していると冬の路面はスケートリンクと同じ。
ツルツルの氷上を歩く訳だから、防滑ソールは必須なのだ。
そこへきて、このスノーフは全て揃っている。
おまけにこの価格。
通常のブランドであれば、このクオリティでこの価格はまず難しい。
810sを生み出したmoonSTARの生産力があって初めて実現できたブーツだ。