僕が思う、究極のトランクス
Olde Homesteader(オールドホームステッダー)がスタートしたきっかけは、半世紀以上も前にアメリカで作られていたデッドストックのトランクス。
仕立ての良いシャツの様に美しいステッチワーク。
伝統的で少しゆったりとしたシルエットに素朴で味わいのある生地。
そして何よりも、肌に触れた瞬間に感じる心地よさ。
それは、いわゆる古き良き時代を象徴するもののようでもあり、大量生産が常識となった今だからこそ必要なもの。
日常で何気なく使われている「モノ」の本質に向き合い、本当にいいと思えるプロダクトだけを作っているジャパンブランドです。
アンダーウェアは、世の中に溢れています。
たくさんの種類があって、値段もピンキリだけど、人に見せる訳でもありません。
だからアンダーウェアへのこだわりは、究極の自己満足!
僕自身、アンダーウェアにこだわる様になったのはそれほど昔という訳でもありません。
正直、サイズと履き心地に不満が無ければ何でも良いと思っていました。
そう、Olde Homesteaderと出会うまでは。
まず驚いたのは、生地。
Olde Homesteaderで使用している生地は兵庫県西脇市で作られている播州織の生地を使用しています。
この播州織、200年もの歴史を誇る希少な日本の伝統的な織物。
古いシャトル織機で作られたこの生地は、耳付きの生地。
織上がるまでにとても時間がかかるのに加え、生地幅も狭いものしか作られないので、とにかくコストがかかってしまうのが特徴。
でも、コットン本来の味わいを表現するには最適なものなんです。
次に注目すべきは、縫製。
サイドとバッグの縫製が、なんとチェーンステッチによる巻き縫い。
確かに、この部分は力が加わりやすい要の部分だし、チェーンステッチの巻き縫いであれば強度は間違いない。
でも、チェーンステッチの巻き縫いって、かなり手間がかかってしまうんです。
確かに、こだわって生産されたシャツなどには採用されているけど、それを、この価格帯でやってしまうとは・・・!
さらに、前開きの下端にはカン止めによる補強ステッチが!
しかも、このステッチがデザインのアクセントにもなっているのがたまりません。
もちろん、日本製らしいこまやかな縫製が生み出すパッカリングも楽しみの1つ。
3つめはパターン(型紙)。
採用したパターンは、4枚のパーツを繋ぎ合わせたオリジナルのもの。
通常トランクスで4枚ものパーツを使うのは、ちょっと珍しい。
もちろん、パーツが多ければ多いほど手間がかかってしまうけど、このパターンのおかげで無駄なもたつきもありません。
4つめは、ウエストのゴム。
肌にゴムが直接あたると、ごわついたり痛くなったりしませんか?
その多くの原因は、ゴムの凹凸の凸の部分が肌に食い込むことによるもの。
ところがOld Homesteaderのトランクスを見てみると、ゴムが一番縮んだ状態でも凸凹ができていません。
実はこれ、針抜きのゴムを使用しているから。
このゴムがかなり良くて、肌があまり強くない僕でも荒れたりかゆくなったりしていません。
だまだ語りたいことはたくさんあるけれど、このトランクスを僕が一言で表すとすると「究極」。
生地も縫製もパターンもゴムも、どれをとってもトランクスの域を超えている。
ビンテージのシャツとか、こだわりのデニムパンツとか、そういったレベルなんです。
じゃあ、トランクスにそこまでする必要があるのかというと、今の僕は間違いなく「必要」と答えます。
それなりのアンダーウェアしか知らなかったときは、特に必要としなかったかもしれません。
でも、毎日穿くものだから違いは明確に出てくる。
もう、朝から違うんです。姿勢が良くなるというか、気分がピンっとなる。
単なるトランクスとして考えるのであれば、決して安くはありません。
でも、1つの製品としてクオリティを見たとき、とてもコストパフォーマンスに優れた商品だと思います。
パッケージもステキなので、プレゼントにもオススメです。