雪国で暮らす僕たちの、完璧なブーツ
僕たちはショップでありながら、別注商品やオリジナル商品の企画や開発も行っている。
だから商品を選定するときには、使われているパーツの形状やデザインの年代、素材の加工や出どころまで細かく見てしまう。
そうすると、極まれにその全てに理由を持つモノに出会うことがある。
それがローリングダブトリオだ。
僕たちは北海道で暮らしている。
北海道のそれも特に寒い上川地方だから、1年の半分近くを雪と共に生活している。
だから、取引先をはじめ色々な方からある質問をされる。
「冬にオススメのブーツは?」
その問いに終止符を打つ、今現在考えうる完璧なブーツが見つかった。
それがこのFARGO(ファーゴ)だ。
僕にとってこのFARGOはヘビーゾーンのフライトジャケットのブーツバージョン。
デザインは服飾製品で初めてジッパーが採用されたと言われているセンタージップブーツ。
グローブをはめたままでも簡単に脱ぎ履きができ、スライダーロックにもなる引き手を装備。
デザインとしても確立されているこのディテールは格別だ。
しかもこのジッパーには最高級のYKKエクセラを使用。
パーツを単に組み合わせているのではなく、引き手もスライダーに輪っかを通してから1つずつ溶接して組みたてられている。
丈夫で格式高いジッパーだ。
アッパーはキズや摩擦に強いゴートスキン(山羊革)にライナーのムートン。
柔らかく履き心地も保温力も飛び抜けている。
ラフに履いてもストレスはなし。
厚手のソックスを履かずとも、もこもこのムートンが足先まで保温してくれる。
アウトソールには、真冬の北海道でも性能を実証されたビブラム最強と言われるVIBRAM CHRITY ARCTIC GRIP(アーキテックグリップ)ソール。
実際に僕らも北海道のアイスバーンの上で試したから間違いない。
濡れた氷の上でも滑りにくい超ハイテクソールだ。
製法はステッチダウンのシングルステッチ。
このFARGOはデザインにも機能にも一切妥協していない。
デザインに傾倒すると機能を諦めることは往々にしてある。
そしてその逆もしかり。
ところがこのFARGOは、機能を削ることなく、それがかっこいいものとして僕たちを納得させている。
どこを見ても雪国で暮らす僕たちが取り扱わない理由がない、そんなブーツだ。