バッグというより、発明品
米軍も使用しているタクティカルバッグブランド、MYSTERY RANCH(ミステリーランチ)。
実際のフィールドでも使用されている信頼のある頑強さに加え、隅から隅まで計算しつくされた機能性。
そして、その両方を実現するための斬新なアイディアと技術。
どんなブランドも人気が出れば出るほど、それを模倣したブランドが出て来る。
ところがミステリーランチの場合、そんなブランドは存在しない。
それはアイディア力と技術力がずば抜けているからに他ならない。
このDISTRICT2(ディストリクト)は小さく見えてビックリするほどできるヤツなのだ。
このディストリクト、小さいのに割りとしっかりした価格だ。
あー、ミステリーランチだから高いのね!と思ったそこのアナタ!どうかちょっと待っていただきたい。
何がスゴイって、そのポケットの充実ぐあい。
単にポケットが多いという訳ではない、ちょうどいい場所にちょうどいいサイズのポケットがピタっと用意されているのだ。
まずはフロントのフラップ付ポケット。
ベルクロでしっかりと固定できる上に、アコーディオンの様にマチがググっと広がる。
中には細めのグログランテープの先に小さなカラビナが。
カラビナに鍵を取り付けておけば、バッグを外さずに開け閉めできるという訳。
アクセスもしやすいから、ティッシュやハンカチを入れるのに最適だ。
本体は2つのスライダーで両サイドも大きく開くデザイン。
背負っているときに全開にしても、内側の生地がこれまたアコーディオンの様に開きものが落ちる心配がない。
内部は大きく2つに仕切られていて、外側はマチが広く縦長の中ポケットと小ポケットを配置。
薄めのカードケースやワイヤレスイヤホン、ペンなどの収納に便利。
内側には薄いポケットが1つ。
コンパクトな財布なら簡単に入る。
そして、背面にもスリットポケットが1つ。
フラップなどはなく、最もアクセスしやすいポケットだ。
個人的には、スマホはここに収納しておきたい。
全てのポケットを合わせた容量は2L。
小さく見えて意外と入るのが分かる。
どのポケットもびっくりするほど気が利いている。
身の回りの必要なものが、バックの中で揺れ動くことなくピタっと収納できてしまうのだ。
もちろんそれだけではない。
使用した素材はCORDURA 420d re/corリサイクルナイロン。
再生素材から作られたエコ素材でありながら、ミステリーランチの厳しい審査を通過する丈夫な素材だ。
本体のジッパーはYKKのDWRジッパー。
柔らかく、多少の雨なら防いでくれる撥水性のある特殊なジッパーだ。
ストラップにも秘密がタップリ。
クイックリリースバックルという特殊なバックルが取り付けられていて、長さ調整が片手でできる。
ストラップ自体も簡単に着脱できるから、ショルダーバッグとしてだけでなくヒップバッグとしても使うことができる。
余ったストラップは可動式のゴムパーツで固定されるから、垂れる心配もない。
ストラップの本体への取り付けは、特殊なパーツを介しているからストラップの角度が自動的に調整できる仕組み。
もう、どこもかしこも至れり尽くせり。
小さなモノを収納するのも、それを取り出すのも。
バックを背負うのも外すのも。
そこには何のストレスもない。
例えるなら、ミステリーランチの英知をコンパクトに詰め込んだコンシェルジュ。
これだけの機能を搭載していながらこの価格は決して高くはない。
バッグというより、発明品に近い仕上がりだ。