天然の超機能素材、キッドモヘア
ヨーロッパで厳選された上質な を、 本の職 が丁寧に編み上げるニットブランド、soglia(ソリア)。
ブランドを立ち上げると、色々な蘊蓄(うんちく)を語りたくなるものだけど、そのコンセプトはシンプルだ。
糸にこだわるsogliaのお眼鏡にかなったのが、このキッドモヘア。
キッドモヘアは、生後1年未満のアンゴラヤギの毛のこと。
生産量が非常に少ない超高級素材です。
もちろん、ただ高いだけではありません。
1つ目の特徴はチクチクせず滑らかなこと。
ウールと違い、1本1本の毛の表面が平らだから肌への刺激が少なく、キューティクルも絡まりにくい。
その触り心地は滑らかでしっとり。
毛玉や縮みも少ない。
しかも、25-27ミクロンと繊維がカシミアの様に細いから、柔らかくふんわりと軽い。
2つ目が丈夫さ。
実はモヘアは同じ直径のものと比較した場合、スチールよりも強い。
時には編機をもすり減らしてしまうことから、ダイヤモンド・ファイバーと呼ばれているほど。
3つ目が断熱放湿性。
拡大して見てみると1本1本ストローのように中が空洞になっている。
この特殊な構造が、冷たい空気をシャットダウンしながら内側の不快な湿気は逃してくれる。
まさに天然の機能素材!
4つ目が弾力性。
それは30%引き伸ばしたあと、元の形に戻ることができるほど。
この弾力性とキューティクルの滑らかさを併せ持つことで、たるみを軽減しシワにもなりにくい。
そんなモヘアを使って仕立てられたのが、このクラシカルなニット。
その着心地はとにかく軽い。
しかも、柔らかくチクチクもしない。
僕自身、肌があまり強くないからウールはあまり得意ではありません。
もし着る場合は肌に触れない様にインナーにシャツは必須。
首がニットに触れた瞬間に痒くなるから、襟でしっかりガードしながら着ていました。
それでも、時には生地の隙間から侵入した繊維が痒くなってしまう・・・。
ところがこれは大丈夫。
もちろん、インナーは必要だけどカットソーでも十分。
痒くもならないし、とにかく軽く暖かい。
縮みにくいから、ケアも比較的しやすい。
糸の質感を強調するようなあぜ編みは凹凸を出すことで、鮮やかな糸の表情を存分に楽しむことができる。
極細のモヘアは柔らかいだけでなく、見た目もふっくらと暖かい。
キッドモヘアなら高級感もタップリ。
カラバリはヨーロッパの古着屋さんに並んでいる様なラインナップ。
ミックスカラーが5色とソリッドカラーが1色。
ミックスカラーは細く柔らかなモヘアの質感そのままに、ふんわりと色が溶け合うイメージ。
少ない混率で「モヘア」と謳っているものも多い中、モヘアを68%も使用しているスペシャリティ。
中でもPURPLE MIXはムーンロイドだけの特別なカラー。
寒い時期の透き通った暮れの空のように、オーロラカラーが絶妙に溶け合う様はモヘアだからこその仕上がり。
そして、ソリッドカラーのグレーも、ムーンロイド別注カラー。
あえて単色の落ち着いたカラーにすることでより大人っぽい仕上がりに。
ソリッドカラーのみ、より艶っぽく仕上げるためアルパカを27%ブレンド。
もちろんアルパカもモヘアと同じく、チクチクしないのに暖かく丈夫な超高級天然素材です。
そしてこの価格。
良いものだからこそ、毎日ラフに着たい。
カラバリも豊富だから、コーディネートも楽しくなりそう。