品よくポップに
原宿の小さなマンションで誕生したLENO(リノ)。
LENOのものづくりはビンテージを元に製造時の歴史や背景を紐解くところから始まる。
生産の過程や素材の風合い、なぜそのようなデザインになったのか通常ではありえないくらい深く掘り下げている。
でも、ビンテージのアイディアソースをそのまま表現しているかというと、少し違う。
一度、デザイン自体を紐解いてからLENOというフィルターを通して再構築されているのだが、これが秀逸。
ビンテージがベースでありながらどこかモダンで新しい。
使用している素材も妥協を許さず、時間をかけた極上のものばかり。
そのデザインが注目されがちだけど、縫製から使用している素材、原料を見るとさらに本気度が伝わってくる。
そんなLENOの土台となるアイテムと言えば、このプチTシャツ。
ゆったりとしたサイズ感のアイテムが多いコレクションの中で、タイトなサイズ感が際立つアイテムだ。
しかも今季のコレクションは春夏をポップに彩るネオンカラーで登場。
使用した生地は強撚の糸をリブ編みにしたコットン地。
強撚のコットンは耐久性が高く、吸湿・速乾性に優れている。
厚手ではないけれど、丈夫だから細かいことを気にせずにガンガン着ることができる。
天然素材でありながら汗を吸い発散してくれるから着心地も快適。
シャリ感があり、サラリとしていながら肌触りも優しくベタつく季節にもオススメ。
注目するポイントは生地感だけではなく縫製も。
背中面1箇所をフラットシーマーと呼ばれるミシンで縫製しているので、両脇がシームレスになっている。
これにより着用時のストレスが限りなく軽減される。
タイトなシルエットだからこそ、両脇の縫い目がないのはかなり嬉しい。
計算されたシルエットと伸縮性のあるリブ編みによるフィット感が、身体のラインをキレイに見せてくれる。
インナーとしても1枚で着ても使い勝手は抜群。
どんなコーディネートでも品よく整えてくれるので、思わずヘビロテしてしまいそう。