ANATOMICAの名品
1994年、フランス・パリにてピエール・フルニエ氏が創設したANATOMICA(アナトミカ)。
彼は1970~80年代にセレクトショップ文化の原点ともいえるGLOBE(グローブ)やHEMISPHERE(エミスフェール)を手がけ、アメリカンジーンズやミリタリーウェア、デッドストック、クラシックアイテムなど世界中から選び抜いた『本物』を、独自の審美眼でセレクトしてきた人物である。
2006年、ピエール氏は日本のアパレル業界で長年活躍してきた寺本欣児氏と出会う。
寺本氏が製作した「サイドシームのないデニムパンツ」の完成度に深く感銘を受けたことをきっかけに両者の協働が始まった。
以降、ピエール氏がディレクションを、寺本氏が代表を務める35SUMMERS(サーティーファイブサマーズ)が日本での展開を担い、フランス本国の理念を受け継ぎながらコレクションを発表している。
ANATOMICAが追求するのは流行に左右されない普遍的なスタイル。
人体構造に基づいたアナトミカルなフィッティングを徹底的に追求し、ミリ単位での修正を幾度も重ねることで、時代を超えて愛される一着を生み出している。
そんなANATOMICAで最も人気の高いアイテムは何なのか。
トレンドに左右されない、上質な素材と計算されたが魅力のコートも。
定番として根付いているカットソーも。
そのあまりの人気にすぐに完売状態になってしまうアイテム。
でも実は、1番人気のアイテムはボトムスなんです。
その人気を支えているボトムスの1つが、ピエール氏と寺本氏を繋ぐきっかけとなった“618 ORIGINAL(オリジナル)”。
今や世の中に溢れかえっているデニムパンツ。
シリーズ名にもなっている“618”とは、パルテノン神殿やゼウス像、レオナルド・ダ・ヴィンチの円の中の人体図に利用されている黄金比を由来としています。
そして、その黄金比の近似値が1:1.618。
これらが生み出すプロポーションに魅了されたピエール氏が、黄金比のごとく美しいデニムパンツを目指し完成させたのが、618シリーズなのです。
シルエットは、LEVI'Sの歴史の中で最も美しいシルエットとの呼び声が高い66モデルをベースに。
1960年代後半から1970年代始めに生産された66モデルは、なんと言っても細身のスッキリとしたシルエットが特徴。
デニムパンツをワークウェアとしてだけでなくファッションとして昇華させたモデルと言えます。
618 ORIGINALの元になったのが、ピエール氏と寺本氏が出会ったその時に寺本氏が着用していたデニムパンツ。
そのデニムパンツにサイドシームが無いことに感銘を受けたピエール氏が寺本氏とタッグを組みANATOMICA JAPANがスタート。
そしてこのANATOMICA JAPANの第一弾がこの618 ORIGINAL。
スタート時から現在まで、愛され続けている伝説的アイテムです。
618 ORIGINALにも当然サイドシームがありません。
脇につなぎ目が無いからこそ、生まれるのは美しいシルエット。
US NAVYの作業パンツからヒントを得たこの仕様は、脚を立体的に包み込む。
それは、不自然さを排除した様な自然な仕上がり。
このシルエットは、ぜひ一度体験して欲しい。
使用したデニム地もこのジーンズのためだけに開発した特別なもの。
左綾織りのオリジナルデニムです。
フロントはUNIVERSALジップを採用したジッパーフライ。
シルエットは股上深めのストレートシルエット。
トレンドに左右されないクラシカルな雰囲気は、長年かけて育てるデニムとして相応しい。
バックポケットには隠しリベット。
この隠しリベット、まだミシンの性能が未熟でカン止めでポケットを固定できなかった時代に、リベットを打ってポケットを固定したもの。
さらに、当時の馬具などが傷つかない様に上から丁寧にリベットを隠しこまれています。
この手間のかかる隠しリベットも、丁寧に再現。
右バックポケット内部にはユニオンチケット。
ユニオンチケットとは、ポケットの内側に2本のステッチで縫製されたタグのこと。
これは当時、労働組合などに加盟していることを証明するためのチケットを再現したもの。
そして左バックポケットに内部には、ブランドネーム。
ANATOMICAのボトムが絶大な人気を誇る理由。
それは、ANATOMICAの緻密な計算によるもの。
一見、どこにでもあるパンツの様でも、見えないところまでしっかりと作り込まれたディテール。
穿くと誰もが驚くほど美しいシルエット。
それでいながらラフに穿ける生地。
このギャップこそが618 ORIGINALの魅力なんです。
※色落ち防止のため酢漬けしています。到着時は独特の酸っぱい臭いがしますが、徐々に薄れていきます。