デイリーにガシガシ履きたい一足
僕たちはショップでありながら、別注商品やオリジナル商品の企画や開発も行っている。
だから商品を選定するときには、使われているパーツの形状やデザインの年代、素材の加工や出どころまで細かく見てしまう。
そうすると、極まれにその全てに理由を持つモノに出会うことがある。
それがローリングダブトリオだ。
この COUPENはROLLING DUB TRIOの定番のミッドカットワークブーツ。
ヴィンテージのエッセンスとワークブーツならではの屈強さを兼ね備えたモデルである。
使用しているレザーはクロムエクセルレザー。
アメリカのホーウィン社で作られているこのレザーは厚手ながら非常に柔らかく頑丈。
革自体に柔軟性があり、油分もたっぷりと含んでいるため、しなやかで足馴染みの良さが抜群に良い。
よく革靴は馴染むまで時間がかかり、色々と苦労する。
しかしこのレザーは最初に履いた時から非常に履きやすいのだ。
BLACKは茶芯レザーなので、履き込むほどに茶芯の色が現れる経変変化が楽しめる。
NATURALは履き込むほどに年々深みのある色合いになり、BLACKとは対象的な経年変化が楽しめる。
木型(ラスト)はCBT02(D-E)。
つま先部分にボリュームがあり、非常に履きやすいのが特徴。
製法にはグッドイヤーウエルト製法が採用。
底前部分には屈強なレザーが用いられ、さらにブランドオリジナルのスチールトゥが装着されている。
つま先の擦り減りを抑える役割があり、しっかりと保護してくれている。
履き口にはパイピングが施されており足当りもかなり良い。
デザイン性を損なわず、堅牢さや履き心地にも考慮されている実直で丁寧な作りに脱帽だ。
グッドイヤーウエルト製法なのでもちろんリペアも可能。
このように永年愛用できるための工夫が散りばめられており、デザイン、素材、製法すべてにこだわりが感じられる。
そんなクラフトマンソウル溢れる一足だ。