ROLLING DUB TRIOが長年温め続けたバックパック
僕たちはセレクトショップでありながら、オリジナルや別注品の企画・開発も行っている。
だからこそ製品を選ぶ際には、使われている素材の出自や加工方法、構造の意味までを細かく検証する。
そうして出会うのが、すべてに“理由”のあるもの。
ROLLING DUB TRIOは、まさにその代表格だ。
ROLLING DUB TRIOが長年構想を重ね、新たに提案するTRAVELERS BACK PACK。
デザイン、容量、素材、実用性を高い次元でまとめ上げた、ブランドのクラフトマンシップが色濃く反映されたバックパックだ。
最大の特徴となるのが、ボディに使用された超高密度ミリクロス生地。
ナイロンとポリエステルを日本の工場で超高密度にニット編みした特殊素材で、もともとは英国軍の航空パイロット向け防寒用途にも用いられてきた背景を持つ。
水の粒子が通らないほど高密度に編み上げられており、ナイロンが本来備える撥水性に加え、ベンタイルに代表される高密度素材の思想を踏まえた透湿性を併せ持つ点も、この生地ならではの特性だ。
化繊素材でありながら、ヌメリ感のある独特のタッチと、どこか布帛的な落ち着いた表情を備えている。
随所に使用されるレザーには、イタリア・トスカーナ地方で伝統的なバケッタ製法によって鞣されたオイルドバケッタレザーを採用。
ベルト、底面、ジッパートップ、ハーネスベルトに至るまで贅沢に使われており、肉厚でタフな革質と、茶芯仕様ならではの経年変化を楽しむことができる。
バックルやボタンなどの金属パーツにはブランドオリジナルの真鍮素材を用い、重厚感と統一感のある仕上がりとしている。
背面とショルダーストラップには、クッション性のあるメッシュ素材と本革を組み合わせた構造を採用。
背負い心地と耐久性のバランスに配慮されており、容量のあるバックパックでありながら安定感のあるフィット感を実現している。
容量はメーカー公表で約25L。
メイン収納に加え、天板部分にはジッパーポケットを1つ、フロントには縦型のジッパーポケットを2つ配置。
両サイドにはコードストッパー付きポケットを備え、500mlのペットボトルや折り畳み傘の収納にも対応する。
メイン収納部へは上部の天板を開けずとも、サイドジップから直接アクセスが可能で、日常使いから移動時までスムーズな荷物の出し入れが行える。
内側背面には13インチクラスのノートパソコンやタブレットが収納できるスリーブを備え、各種ガジェット類を整理できるポケットも配置。
収納面においては、必要とされる機能を過不足なく盛り込んだ構成となっている。
デザインのルーツについて公式な言及はないものの、フラップ構造や全体のプロポーションからは、90年代に登場し、定番として確立されたPRADAの名作バックパック、V136型を想起させる佇まいも感じ取れる。
ただしラグジュアリーの文脈をそのままなぞるのではなく、ROLLING DUB TRIOらしい素材選びと無骨な設計思想によって再構築されている点が特徴だ。
収納力と実用性を高いレベルで備えながら、背負った際のシルエットも美しい。
デイリーユースから出張、旅行まで幅広く対応し、使い込むほどに素材の表情が深まっていく。
ファッション性とタフネスを兼ね備えた、ROLLING DUB TRIOならではのバックパックに仕上がっている。