雨が降ってなくても履きたくなる
1974年にスカッシュシューズをルーツにイギリスで誕生したHI-TEC(ハイテック)。
創業者であるフランク・ヴァン・ヴェッツェル氏が開発した"軽量"のスカッシュシューズは当時革新的で、多くのスカッシュ選手に愛された。
1978年アメリカ市場に進出し、世界初の軽量ハイキングブーツ「シエラ」を発売。
当時重くて当たり前だったアウトドアシューズに"軽量"の概念を持ち込みアウトドアシューズ界に革命をもたらした。
その後1981年に発売した「SILVER SHADOW-シルバーシャドウ-」は一気にランニングシューズ市場を席巻。
この年に開催されたロンドンマラソンに参加した多くのランナーが着用していたという。
またHI-TEC社のプロダクトは、イギリス軍やアメリカFBIへのトレーニングシューズとして採用されていることでも有名だ。
そんな数々の名品を残してきているHI-TEC。
現在でもスポーツシューズからアウトドアシューズまで、様々なシーンに適した充実したラインナップを展開し続け、
多くのファンに愛され続けているアウトドアライフスタイルブランドだ。
こちらのピートランドのデザイン基は、米軍がレインスーツ着用時に靴の上から履くオーバーシューズ。
オーバーシューズの脱ぎ履きのしやすさに着目した設計で、日常的に使える。
多くの軍需品に携わってきたHI-TECならではの一足だ。
まずこのピートランドの良いところは、ワンアクションで脱ぎ履きができること。
センターのタックボタンと伸縮性のあるゴム紐で留める構造を採用したことにより、どんな状況でもサッと簡単に脱ぎ履きが出来る。
素材はオールラバー。
水気や汚れに強く、汚れてもすぐに拭ける。
レインブーツはとにかく水に強い。という機能重視のものが多い。
見ためも「THE長靴」のようなデザインが多く、履いていてもパカパカと踵が浮いたり疲れやすかったりする。
だが、これは違う。
シンプルで日々のスタイリングに合わせやすい、ミリタリー要素のあるデザイン性。
さらにミッドソールが無い分、分厚くクッション性のあるインソールを入れることで疲れやすさも軽減してくれる。
タイトめな設計によりしっかりと足を固定し歩きやすさも普通の長靴とは段違い。
敬遠されがちな「THE長靴」ではなく、まるでスニーカーのように履けるレインブーツなのだ。
これがあれば雨の日もおっくうにならず、むしろ雨が降らない天気の良い日にも履きたくなってしまう。
そんな一足です。