育てるANATOMIKAオリジナルファブリック
1994年パリにてピエール氏によってスタート「ANATOMICA(アナトミカ) PARIS」。
ピエール氏は現代のセレクトショップの源となったショップ「GLOBE」とその延長上に「HEMISPHERE」を作った後に、
これまでの既成概念を打ち破りスタートしたのが、このANATOMICA。
その後、2008年にピエール氏と日本のアパレル界を代表する寺本氏が運命の出会いを果たす。
きっかけは、寺本氏がデザインしたサイドシームの無いデニムパンツ。
そのデニムパンツにピエール氏が感銘を受け、以降は寺本氏がデザインを、ピエール氏がディレクションを担当することに。
固定概念にとらわれず、フィッティングを重要視した普遍的で上質なものを作るために試着を繰り返し、
ミリ単位で修正を加え、生まれたのがANATOMICAのスタイル。
そこから生まれるのは、めまぐるしく変化するトレンドを重視したファッションとは異なる、何年にもわたってその価値を実感できるアイテムたち。
そんなANATOMICAの1947 HBT UTILITY PANTS。
その名の通り1947年にUS ARMYで採用されていたM-47がベースとなっている。
このM-47とはベイカーパンツの原型となったモデルで、カーゴポケットが付いていないため、すっきりとした印象だ。
使用した生地は、当時のヘリンボーンツイルを忠実に復刻させたANATOMICAオリジナルファブリック。
ハリのある綿100%の生地にスレン染めと呼ばれる、色落ちがしにくい染め方で染められているため、永く愛用でき経年変化も楽しめる。
新品ではやや光沢感があるが、着用洗濯を繰り返していくうちに、柔らかくマットな雰囲気に。
シルエットは裾に向かって少し細くなるテーパードシルエット。
ウエストサイドにはボタン式アジャスターが付いており調整も可能。
またベルトループも付いているので好みのシルエットで着用できる。
フロントはボタンフライ。
バックポケットはスクエア型のパッチポケット。
フラップ付きで、クラシカルな印象だ。
忠実に再現された生地などの拘りぬかれたディーテールはさすがの一言。
クラシカルな印象ながらも、どこかANATOMIKAらしい上品さも兼ね備えた一本だ。