パラブーツ傑作のコンフォートシューズ
Paraboot(パラブーツ)が商標登録されたのは1927年。
フランス・ヴォアロン地方の靴職人レミーが滞在先のアメリカで入手した1足のラバーで覆われたブーツを手にします。
そのブーツとともにフランスへ帰国したレミーが、ブラジルのパラ(PARA)港から直輸入されていた天然ラテックスを底材に使用した靴を思いついたのです。
そして生まれたのがパラブーツ。
もちろんただのファッションアイテムではありません。
ワークシューズとして消防士や軍人に支持されてきた機能的フランスシューズ。
なんと、北極探検家のポール・エミール・ヴィクトール氏ら冒険家たちにも愛されるほどです。
パラブーツは、何と言っても丈夫で履きやすい。
ヨーロッパのブランドとしては珍しく幅も広めで日本人が履いても足が痛くなりにくい。
それでいて、デザインは上品。
ドレスシューズまでは必要ない。
ただ、スニーカーよりは少しフォーマルな雰囲気で合わせたい。
できれば、スニーカー並みに歩きやすい方が良い。
そんな時に大活躍するのがこのパラブーツなんです。
そしてこのシャンボードはパラブーツを代表する名品の一つ。
1987年に誕生したシャンボードは、以前より様々なUチップを作り続けきたパラブーツの最高傑作ともいえる。
その理由のひとつは、驚くほどに広い汎用性。
トラッドなどのジャケットスタイルにめちゃくちゃマッチするかと思えば、デニムなどのカジュアルスタイルにも品良くマッチする。
「まあ変ではないかな」みたいな妥協のマッチでは無く、本当に「これだ!」とマッチする。
しかもパンツの丈や裾幅にも左右されない。
ここまで汎用性の高い靴はそう多くない。
その秘密は特徴的なぽってりと丸みのあるフォルム。
尖ってもなければ丸すぎもない。
長年Uチップを作り続けたパラブーツがたどり着いた絶妙なフォルムなのだ。
傑作と呼ばれるもうひとつの理由は、製品としての完成度。
レザーにはリスレザーという、十分にオイルアップされたカーフを使用。
十分にオイルを含んだレザーは非常に丈夫で、雨にも強い。
さらに履き馴染みの良さも特徴のレザーだ。
ソールにはオリジナルの「PARA-TEX」ラバーソールを使用。
雨などコンディションの悪い路面でも高いグリップ性を発揮する。
またソール自体も耐久性が高く、クッション性も申し分なし。
製法はノルヴェイジャン・ウェルト製法。
なんとこの製法は約150もの工程を要し、その分非常に堅牢に仕上げることができる。
またウェルトがL字形になっており、そこに2重のステッチを施している。
それにより、アッパーとソールの接地部分から雨が浸入しにくい構造となっているのだ。
世界中のパラブーツファンから愛されているシャンボード。
天候などのシチュエーションやシーンを問わず、万人に合う一足だ。