散りばめられたラインストーンに心を鷲掴み
ニューヨークを拠点とする人気急上昇中のデザイナー、Emily Adams Bode (エミリー・アダムス・ボーディ) 。
BODE (ボーディ) は、多種多様な古風かつユニークなテキスタイルを、クラシカルで一際目をひくワークウェアのシルエットに仕立て上げている。
哲学とメンズウェアデザイン学の二つの学位を持つエミリーは、2016年のブランド設立後、一年も経たずに、メンズのニューヨークファッションウィークでコレクションを発表。
同ファッションウィークで初の女性メンズウェアデザイナーとなる。
エミリーは在学中から、世界中の歴史ある珍しい生地を探し、加工したりする技術を磨いていた。
それだけでは収まらず、最終的には自ら仕立てや直しを手がけていたそう。
そんな彼女が生み出すコレクションの元となるのは、100年以上前に作られたテーブルクロス、麻袋、ヴィクトリアンスタイルのベッドシーツなど。
そんな特別な生地を元に、ひとつひとつに愛情を込めて作られている。
実際に服を手に取ったときに、彼女の服に対する愛が伝わってきたのを覚えている。
生地の質感、クラシカルな雰囲気と鮮烈なデザイン。
僕もそんな彼女の世界観に瞬く間に惚れてしまった。
そんな彼女が手掛ける現代のかっこいい大人たちが注目しているブランドが、このBODEだ。
このカーディガンは、1970年代頃のヴィンテージのプリントセーターにインスパイアされた1着。
沢山のラインストーンが散りばめられた一目瞭然の圧巻なデザイン。作りも極めて繊細。
使用した素材はメリノウール。
メリノウールの良さはアパレル業界ではもう常識なのだけど、なぜか一般的にはそこまで知られていない気がする。
天然素材でありながら、季節と体温の状況に合わせて保温効果や給水効果を発揮する超高機能素材なのだ。
これにより常にちょうど良い体温を保つことができる。
さらにメリノウールの機能はこれだけではない。
侵入してきた細菌を無菌化する免疫機能を持っているから、抗菌効果だけでなく防臭効果も。
1枚で着ても様になる。羽織としても大活躍するカーディガン。
一瞬のトレンドではなく、味わいを楽しみながら育てていきたい。
着れば着るほど、もっともっと好きになるBODE。
決して安くはないけれど、心から”良いもの”と思える一品です。