遊び心を忘れない
ニューヨークを拠点とする人気急上昇中のデザイナー、Emily Adams Bode (エミリー・アダムス・ボーディ) 。
BODE (ボーディ) は、多種多様な古風かつユニークなテキスタイルを、クラシカルで一際目をひくワークウェアのシルエットに仕立て上げている。
哲学とメンズウェアデザイン学の二つの学位を持つエミリーは、2016年のブランド設立後、一年も経たずに、メンズのニューヨークファッションウィークでコレクションを発表。
同ファッションウィークで初の女性メンズウェアデザイナーとなる。
エミリーは在学中から、世界中の歴史ある珍しい生地を探し、加工したりする技術を磨いていた。
それだけでは収まらず、最終的には自ら仕立てや直しを手がけていたそう。
そんな彼女が生み出すコレクションの元となるのは、100年以上前に作られたテーブルクロス、麻袋、ヴィクトリアンスタイルのベッドシーツなど。
そんな特別な生地を元に、ひとつひとつに愛情を込めて作られている。
実際に服を手に取ったときに、彼女の服に対する愛が伝わってきたのを覚えている。
生地の質感、クラシカルな雰囲気と鮮烈なデザイン。
僕もそんな彼女の世界観に瞬く間に惚れてしまった。
そんな彼女が手掛ける現代のかっこいい大人たちが注目しているブランドが、このBODEだ。
このシャツは、1948年に作られた刺しゅう入りサインエプロンを忠実に再現。
デザインをよ~く見ると、クラス生徒全員分のサイン入りなのだ。
それぞれのサインの個性を、糸の色でカラフルに表現している。
後ろのデザインは生徒たちの学校の建物が描かれており、先生のサインまで記されているのでぜひチェックしてみて欲しい。
そうして出来上がったデザインは、遊び心もありながらBODEがモノづくりに対して大事にしている温もりも肌で感じとることのできる1着に。
シルエットはボクシーフィット。
タックインでもアウトでも、キレイなラインを描くこのフィット。
後ろの首下部分に「BODE」とブランドネームが刺しゅうされているのもたまらなくイイ。
1枚でもライトアウターとしても活躍するシャツ。
一瞬のトレンドではなく、味わいを楽しみながら育てていきたいシャツ。
着れば着るほど、もっともっと好きになるBODE。
決して安くはないけれど、心から”良いもの”と思える一品です。