Simplicity is the ultimate sophistication.
『シンプルさは究極の洗練である』
熱圧着によるシームレスの防水ダウンジャケット、その名も「水沢ダウン MIZUSAWA DOWN」でその名を世界に轟かせているDESCENTE(デサント)。
オリンピック公式ウェアやスキーウェア、消防団のための高度な技術を要するユニホームまでも作っている日本を代表するブランドだ。
デサントにはそのコンセプトによっていくつかのラインがある。
このALLTERRAIN(オルテライン)はデサントにとっても僕たちにとっても特別ラインだ。
オルテラインはall地形という意味のterrainを組み合わせた造語。
普通、ものづくりをするときにはターゲット層を細かく分析するもの。
アパレルの場合は、それが年齢だったり、シーンだったりする。
ところが、このオルテラインにはそれが存在しない。
ターゲット層を固定せず、トレンドに流されず、真のものづくりを追求している。
デザインコンセプトは「Form follows function(デザインは全て機能性に従事したもの)」。
実はこの言葉、建築家ルイス・サリバンが提唱しているのだが、オルテラインのものづくりはどこか建築に似ている。
全てのデザインは単なる装飾ではなく、機能性を伴ったデザインとして完成しているからだ。
装飾としてのデザインは排除され、残るのはシンプルで研ぎ澄まされた機能美。
まさに究極のものづくりというわけ。
このCREAS(クレアス)はENTRANT(R) WINDTIGHT NYLON 3Lを採用したハードシェルジャケット。
優れた防水透湿機能を持っているから、雨や風を防ぐと同時に内側からの不快な湿気は効率よく逃がしてくれる。
フロントに採用されているのはデサント独自のデュアルベンチレーションシステム。
水沢ダウンにも採用されているこのシステムは、フロントに2列のジッパーが平行に並んで配置されているというもの。
さらに、そのジッパーの間には通気性の良いメッシュ素材。
メッシュの内側と外側でジッパーを使い分けることにより、衣服内にこもった熱や湿気を逃がしてくれる。
脇のベンチレーションも駆使すれば、運動時や暑い電車内でも快適に過ごすことができる。
さらに、フードをコンパクトに収納するだけでなく、雨が降った時にフードへの水たまりを防ぐパラフードシステムを採用。
袖口には雨に濡れてもホールド力を保ち、フィット性に優れるブロックフィットアジャスターを使用。
一般的なベルクロと比べると、引っかかりにくいので使いやすい。
裾にはCohaesiveコードロック(R)システムを配置。
従来よりも迅速かつ簡単にウェアのフィット感を調整することができる。
実際に着てみると、そのこだわりがよく感じ取れる。
ややゆとりのある身幅とは裏腹にすっきりとした着丈とアームホールはアウトドア色を感じさせない現代的なシルエット。
表地はシェルにありがちな”ガサッ”としたゴワつきが少なく、インナーに少々厚手のものを着込んでも身体の動きを阻害しない。
ネックが高めでフードもしっかりと立ってくれるのは個人的な推しポイント。
季節問わず手元に置いておきたい一着と言える。