RED WINGと言えばこの色
1905年、アメリカはミネソタ州で創業したRED WING(レッドウィング)。
すでに靴づくりのスペシャリストであったチャールズ・ベックマンと14人の仲間によって設立されたレッドウィング。
と、普通ならブランドの創業から特徴までを紹介するのがいつもの流れ。
だけど、レッドウィングに限ってはそれ不要。
90年代にとんでもないムーブメントを巻き起こし、男性を中心に制服状態だったレッドウィング。
わざわざ説明する必要がないくらい定番中の定番だ。
この#8875という品番が誕生した経緯がとても面白い。
1954年に誕生し現在でもRED WINGのマスターピースとして長く愛され続ける定番モデル"875"。
しかし、90年代に入りオレンジがかったブラウンの色味は、同じ染色工程だったはずが気づけば徐々に赤みを増していってしまう。
そこでアメリカ市場では一度立ち返り、色味を当初の物へ戻そうという動きになるが、既にその色味は日本市場での人気を得ていた事から、1996年にその赤みを増したレザーを"オロラセット・ポーテージ"と名付け、"8875"という新たな品番を得て日本市場に残こされた。
この#8875はそんな"アメリカ製らしさ"から生まれた品番でもあるのかもしれません。
そんな背景を知ると益々このブーツへの愛着が湧いてきます。
日本では「レッドウィングと言えばこの色」というイメージを持たれる方も多いかもしれません。
個人的なお話をすると、学生時代にどうしても欲しくて買った僕のファーストレッドウィングがこのオロラセットのレザーでした。
なので実は僕にとってもこのオロラセットはすごく馴染み深く青春時代を思い出させてくれながらも現在進行形で魅力的なレザー。
ブランド誕生時からユーザーの心を掴んで離さないRED WING。
この#8875もそんなRED WINGの長く続く歴史の中で様々な経緯を経て誕生し、世代を超えてユーザーを魅了し続ける定番の一つです。