本物を着て、時代に思いを馳せる
BLUESCENTRIC(ブルースセントリック)はアメリカはミズーリ州のブランド。
全スタッフがROCK、BLUES、SOULなどの音楽好きという筋金入りだ。
昨今アニメTEEや映画TEEといったジャンルのTEEシャツがヴィンテージ市場で人気を集めているが、バンドTEEはそういったものの中でも最も人気かつ、価値が高まっているアイテムである。
もちろん知名度の差であったり、プリントやTEEシャツの質感によっても変わってくるが、モノによっては一着数十万円を当たり前に超えてくる。僕自身も古着のTEEシャツは大好物で数多く持ってはいるけれど、ことバンドTEEに限っては、もはや気軽に買って着るようなものではないので簡単には手に入れられないのが現状だ。
そんなバンドTEEを気軽に着たい!
けど、クオリティにはこだわりたいと思うのが服好きの性。
こんなわがままを叶えてくれるのが、このブルースセントリックなのだ。
アーティストのオフィシャルグッズを作成する際、アーティストの事務所と直接連絡を取り、許諾を得た上で公式ライセンスとして販売されている。まさに本物のバンドTEEである。
今回のプリントはTHE FREEWHEELIN’BOB
かの有名なアメリカのミュージシャン、ボブ・ディランの1963年にリリースされたセカンドアルバムのジャケット写真だ。
ボブ・ディランはグラミー賞やアカデミー賞をはじめ数々の賞を受賞し、2016年には歌手として初めてノーベル文学賞を受賞。
1962年にデビューして以来、半世紀以上に渡ってアメリカ国内にとどまらず、世界中に多大な影響を与え続けている。
ディランがアルバムデビューした1960年代のアメリカは学生を中心とした若者らが「自由」や「平等」を訴えてムーブメントを起こしていた時代だった。
このセカンドアルバムには彼の代表曲である「風に吹かれて」が収録されており「反戦」や「差別」への批判が込められた歌詞は多くの支持を集めた。
メッセージソングやプロテストソングの旗手としばしば評されるため、ノーベル文学賞を受賞した理由も納得である。
ちなみにこのジャケット写真にディランと一緒に写っているのは当時のガールフレンドだった女性。
二人が仲睦まじくニューヨークのストリートを歩く姿は微笑ましい。
ヴィンテージ市場でもボブ・ディランのプリントは高い人気を誇り、高騰の一途を辿っている。
そんな彼のオフィシャルTEEシャツを所有できること、しかもプリントしてあるのは名盤と名高くTEEシャツに落とし込んでもかっこいいアルバムのジャケット写真。
興奮しないわけがないじゃないか!!
TEEシャツそのものの質も高く、このモデルはコットン100%の生地を使用しており、アメリカTEEらしく肉厚でがっしりとした生地感だ。また、こちらは脇下に縫い目のない「丸胴」仕様。一般的な脇下に縫い目のあるタイプである「横割り」と比べて縫い目が脇や脇腹などの肌に触れないため、ストレスフリーな着心地を味わえる。
着用を重ねていくことで柔らかい風合いが増していき、生地のヤレ感やプリントのひび割れも含めて楽しめる、いわゆる経年変化を感じることができる。
ぜひ自分だけのオリジナルヴィンテージに育ててみてほしい。
ボブ・ディランを知っている人も知らない人も楽しめるTEEシャツだが、せっかく着るならこのアルバムが発売された1963年頃の時代背景に思いを馳せてみてはいかがだろうか。
当時はベトナム戦争真っ只中。今も世界では悲惨な紛争が繰り広げられており、終息の気配は見えない。
僕はいつか平和な世界が訪れますようにと願いながら、このTEEシャツを着ていきたいと思う。