30周年を記念したスペシャルコラボのダウンジャケットが登場
2024年、ブランド設立から30年の節目を迎えたNANGA。
春夏シーズンから周年にふさわしいコラボレーションプロダクトが次々と発表されてきたが、NANGAといえばやはりダウンウェア。
本命となる秋冬シーズンにダウンウェアのスペシャルコラボとしてタッグを組んだのはTACOMA FUJI RECORDS(タコマフジレコード)だ。
TACOMA FUJI RECORDSは2008年、東京を拠点に「実在しない音楽のマーチャンダイズ」をプロダクト化することを目的としてスタートしたレーベル。
なので、当然音楽は売っていない。
メインプロダクトはTシャツで僕自身も絶賛愛用している。
主宰の渡辺友郎氏がデザインするプロダクトは多岐に渡っており、近年ではアパレルブランドから実在するミュージシャンや芸術家とのコラボレーションも精力的に展開。
ファッション的視点だけでなく、随所にカルチャー的視点も織り交ぜた独創的なグラフィックは唯一無二で多くのファッション好きや音楽好きから支持を集めている。
今回はNANGAの大定番『オーロラテックスダウンジャケット』をベースに、TACOMA FUJI RECORDSでもお馴染みのモチーフを刺繍した限定ダウンだ。
タコマフジ的森羅万象を意味する「藝術科学思想自然」を左胸に配置。同ブランドの中でもかなりの人気を誇るグラフィックである。
右胸にはNANGAのこれまでの30年の歩みを讃える文字「山岳厳冬実践英知」が刺繍されている。
この言葉をブランドを代表するオーロラテックスに落とし込んだのがこのモデルのすべて。
NANGAを表現する言葉として、これほどふさわしいものはないだろうと思うほどに秀逸だ。
刺繍の色もダウンジャケットに合わせて同系色を使用しているため、目立ちすぎない。
このさりげない限定感が個人的に推しポイント。
表地には12dnナイロンを使用。
通常のオーロラテックスダウンジャケットと比較すると、ナイロン特有の硬さはなく、しなやかでマットな質感なので着心地もストレスフリー。
また、それによってアウトドア色も控えめなので、ストリートライクなコーディネートにも好相性だ。
使用している羽毛はスペイン産ダックダウン 90-10% (760FP)。
充填量は160g。
羽毛の暖かさをしっかりと感じつつ、ダウンジャケット特有のシルエットや表地のダウンパックのステッチ等が好みじゃないという方でも着やすい。
今回だけの限定品なので、当然再販の予定はなし。
両ブランドのファンなら持っておいて損はないだろう。