新たな感動を
Olde Homesteader(オールドホームステッダー)がスタートしたきっかけは、半世紀以上も前にアメリカで作られていたデッドストックのアンダーウェア。
仕立ての良いシャツの様に美しいステッチワーク。
伝統的で少しゆったりとしたシルエットに素朴で味わいのある生地。
そして何よりも、肌に触れた瞬間に感じる心地よさ。
それは、いわゆる古き良き時代を象徴するもののようでもあり、大量生産が常識となった今だからこそ必要なもの。
日常で何気なく使われている「モノ」の本質に向き合い、本当にいいと思えるプロダクトだけを作っているジャパンブランドです。
このブランドのデザイナーさんは、とにかく拘りが強い。
そして、一切の妥協を嫌う。
普段は笑顔で楽しく服の話をしているのに、納得できない案は容赦なくボツにしてくる。
だからこそ私たちも気兼ねなくチャレンジすることができるし、ものすごく信頼しているのだ。
通常、モノづくりを行う時には販売したい価格だったり、時期だったり、展開したい品番数に縛られる。
例えば1万円で売りたい時は、原価もそれに合わせるからそれ以上の素材は使わない。
売りたい時期が決まっているから、限られた時間の中で試行錯誤する。
展開したい品番数が決まっているから、100%じゃなくてもラインナップに加わるものが出てくる。
普通のブランドであれば、そういう色んな規制があった上でモノづくりをする。
でも、オールドホームステッダ は違う。
どんなに売れると分かっているものでも、納得しないものは絶対に作らない。
商品を構成する1本の糸、その糸の素材や太さやピッチ。
どれか1つでも気に入らないものは、容赦なくボツにする。
とにかく、針の穴を通すかの如く全て徹底している。
このインターニットリブシリーズは、オールドホームステッダーの新たな挑戦。
今までのシリーズでは、その土台となるヴィンテージが存在し糸から再構築していた。
それは例えるなら0から1を生み出す作業に近い。
ところが今回は、紡績方法を組み合わせるという掛け算に近い方法で生まれた新たな生地を使用している。
表糸に使用したのは、インターロックシリーズに使用しているスーピマコットン。
染色せずにあえて自然のままのこの糸は、とにかく滑らか。
つややかで高級感のある質感も特徴的だ。
裏糸に使用したのは、ラスティックジャージーシリーズでお馴染みの落ち綿。
同じくスーピマコットンなのだが、ムラ感があり、ガーゼの様な柔らかさを持っている。
この2つの異なる糸が紡ぎだしたのが、とろけるような滑らかな肌触りと上品なハリと艶を持つこのインターニットリブという訳。
中厚の肉感は1枚で着ても、インナーにしても、オールシーズン楽しむことができる。
初めてこの生地を手にしたときは、本当に感動した。
ずっと触っていたいと思った。
そのくらい、肌触りが抜群にいい。
これ1枚で何も重ねず、毎日楽しみたい。
それだけの着心地を実現させながら、同時に高級感も存在感も兼ね備えている。
動くたびに現れるのは、美しい立体感。
色味の違う表糸と裏糸がリブ編みで仕立てられているから、生地が伸びると無染色の裏糸が顔を出すのだ。
これまた、たまらない。
ディテールにもこだわりが散りばめられている。
別布を使い小技を効かせたヘンリーネック。
肩の動きをスムーズにする脇のガゼット。
ビンテージをモチーフにした、繊細な裾と袖のリブ。
その全てに抜かりはない。
オールドホームステッダーのアイテムは、どれもこれも難しい。
この文章を書いている今も、その魅力をきちんと伝えられているか不安で仕方ない。
それくらい、強烈に魅力的だからだ。
オールドホームステッダーの世界観が表現された化粧箱に入っているから、自分用としてだけでなくプレゼントとしてもオススメの一着だ。