ラブ・ミー・ハンガー
洋服の収納において、シャツやニットのようなものって畳むとシワになるし、結構かさばるのがイヤだったりする。
かといってハンガーに吊るして掛けておこうとすると、ハンガーの角の部分のせいで変な”肩ボコ”がついて、型崩れが起きてしまう。柔らかいデリケートな生地の洋服なら、なおのこと。
そんな洋服の収納に関するお悩みを解決する画期的なハンガーがある。
洗濯ブラザーズ、リブレ ヨコハマのバルミー(まろやか)ハンガーだ。
茂木貴史氏、茂木康之氏、今井良氏の3名で結成された洗濯ブラザーズ。
横浜でクリーニング店LIVRER YOKOHAMA(リブレ ヨコハマ)を経営している彼らは洗濯のプロフェッショナル。
シルク・ドゥ・ソレイユ、クレイジーケンバンドなど国内外の有名アーティストの衣装クリーニングを行っている。
今や洗濯業界において、彼らの右に出るものはそういないだろう。
このアーチ上の文字通りまろやかな形の可愛らしいハンガーは、その形状のおかげで変な”肩ボコ”の跡がつかないから、型崩れの心配をする必要がなくなる。
デリケートな素材を使ったニットやシャツだけでなく、オーバーサイズのTシャツなどの伸びやすい洋服に最適な形状なのだ。
この形状とプラスチック製の素材であるにもかかわらず、木製のハンガーのように肩からずり落ちたりすることもないから、めちゃくちゃ機能的。
ちなみにこのハンガーの素材には環境に配慮し、お米の「もみ殻」を活用したバイオマスプラスチックを使用している。
もみ殻はお米の最も外側にある皮の部分で、精米する際に取り除かれる。堆肥として畑に撒いたり、使わなかったら廃棄されてしまうのが一般的だが、それを再生可能資源として有効活用することで森林破壊や土壌汚染を防止し、廃棄時のCO2排出を最大40%も削減できる。
食で生み出される不要なものを、衣と住に必要なものへと生まれ変わらせる。
人間が生きていく上で必要不可欠な「衣・食・住」の中で循環されていて、かつ一切無駄がない。
「循環型社会」のお手本のような製品づくりの姿勢が垣間見えて、僕は感動を覚えてしまった。
そして、バイオマスの配合率をあえて半分程度にすることで、PP(ポリプロピレン)と同様の耐久性を確保させている。
耐久性を高め、長く使ってもらうことによって大量生産と廃棄を減らし、大気中の二酸化炭素濃度の上昇を抑えることにも繋げている。
「サスティナブル」という言葉がこれほど似つかわしいハンガーもないんじゃないだろうか。
さらに、独自の特許技術を使用することで、木製ハンガーよりも丈夫で軽いハンガーを作ることにも成功した。
夏はTシャツ、冬はニットにシャツなんかを掛けておくことでオールシーズン通して使うことができる。
単に洋服の型崩れを防ぐだけでなく、環境にも優しく、なおかつ軽くて丈夫で省スペース。
これがあればもう洋服の収納に困る心配はなさそうだ。