これが今、僕たちが考えうる最高のダウンパンツ
僕たち北海道で暮らす人は一年の半分以上ダウンを着る環境にいます。
だからダウンウェアは決して真冬だけのモノではありません。
真夏以外は快適に着ることのできる最高の衣服、それがダウンウェア。
ダウンパンツに使用した羽毛は770FPのヨーロピアンUDD(ウルトラドライダウン)。
このUDDは撥水剤の樹脂を分子レベルで羽毛と結合させている「湿気を通すが水を吸わない」という超撥水ダウンです。
実際にこのダウンを水に浮かべてみると膜ができ、細かな霧もキレイに弾く。
これは細部まで撥水加工が施されている証拠です。
この優れた撥水能力を持ちながら、湿気は通すから蒸れにくい。
単に水を弾くだけでなく、羽毛本来の機能である吸湿放湿性を持ち合わせているところがダウンウェアに最適なんです。
そしてそのダウンの充填量は40g。
穿けばその防寒力をしっかりと実感できるのに、着膨れしない。
僕たちが考える、最適な充填量。
そして表地はいわゆる60/40クロスのようなマットな質感。
適度に軽く、適度に丈夫で、多少の雨や雪なら弾いてくれる撥水機能付き。
他のナンガホワイトレーベルのアウターとは使っている羽毛も羽毛の充填量も生地も違う。
それは、このダウンパンツに限っては数値として最高の素材が最適なものだとは思わないからです。
羽毛の量を増やしすぎれば、街着としては使いにくいシルエットになってしまう。
高級素材を使えば使うほど、気軽に穿ける価格ではなくなってしまう。
機能を重視しすぎれば、それだけ見た目もテクニカルなものになってしまう。
目指したのは街に溶け込み、十分な防寒力を持つ、僕たちが考える最高のダウンパンツです。
だから単にスッキリとしたダウンパンツではありません。
ダウン量や質や生地に限りがあるからこそ、工夫したのがサイドステッチ。
一般的なパンツは前面の生地と背面の生地を合わせて縫い合わせる。
だから外側と内側にそれぞれステッチが存在します。
そしてこのステッチは裏地まで貫通するので空気を含むことができません。
ダウンウェアとしては、コールドスポットと言えます。
ところが、このダウンパンツには外側のステッチが無い。
だからスッキリとしたシルエットを保ちながら防寒力も確保しているんです。
ステッチを無くしたかったのはコールドスポットのためだけではありません。
横になったり、寝そべったり、脚を組んだり。
以外とサイドに圧力がかかる機会は多く、小さな凹凸でもストレスになりやすい。
でもサイドのシームが無いだけで、穿き心地は別次元。
柔らかなダウンの心地よさをダイレクトに感じることができるんです。
正直、サイドステッチを無くすのはとても難しい。
生地もたくさん使うし、その設計自体に緻密な計算を必要とします。
実際に私たちも何度も何度もサンプルを作ってもらい、試行錯誤しながら時間をかけ完成したので、ぜひ実感してもらいたいポイントです。
ウエストには脱ぎ穿きしやすく片手でも調整できるウェビングベルトを配置。
ポケットはベイカーポケットを少しコンパクトにしたパッチポケット。
スッキリと見えるようにポケットにはダウンを入れず、裏側に触れたときに冷たく感じない起毛素材を採用しています。
ダウンパンツをまだ穿いたことが無い方もたくさんいらっしゃるかもしれません。
そんな方にこそ、ぜひ穿いて欲しい。
北海道の田舎町、東京のど真ん中、ちょっとした買い物に寒い季節の散歩、それから暖房を控えめにした室内。
どんな場所でも、これがあるのと無いのでは大違い。
まるでデニムパンツの様に手軽に穿くことができるのに、じんわりと暖かいんです。
秋口から春先まで、どんなシーンでも活躍する。
これが僕たちが自信を持ってオススメできる、ダウンパンツです。