機能もデザインも価格も、ちょうどイイ
1873年に創業したmoonSTAR(ムーンスター)。
その創業の地は地下足袋の生産を機にゴム産業の町として栄えた福岡県は久留米市。
今もなお国内の自社工場で丁寧な靴づくりを行っている希少なブランドだ。
その製品の幅は広く、子供用から大人用、シンプルなものから機能的なものまで展開している。
誰もが1度は目にしている、超定番。
当たり前の様に生活の中に溶け込んでいるから、その本当の良さに気付いている人は少ないかもしれない。
ところが、我々の様にアパレルを生業とするものから見ればムーンスターはちょっとしたモンスターなのだ。
そんなmoonSTARから生まれた810sのコンセプトはプロユースからデイリーユースへ。
専門分野で培った靴づくりのノウハウを日常の道具として提案するラインだ。
このMARKE MODI(マルケ モディ)は810sの超人気作MARKE(マルケ)のアップデート版。
ベースは作業用のゴム長靴。
そう言えば形は作業現場や市場で働くカッコいいプロたちが履いていたあの長靴にどこか似ている。
もちろん、プロ仕様の長靴は現場で活躍するプロのものであって日常的に履くには色々と不都合が出て来る。
まず改良したのがシルエット。
バックルを採用することで簡単に脱ぎ履きできる仕様はそのままに、フィット感を高めている。
MODIに改良されてからは、バックル仕様にすることでさらに締め込みが可能になった。
さらに、底には滑りにくい吸盤(サクション)ソールを採用。
履き口にはパイピングを施し、足あたりを軽減。
機能だけ見ればプロのそれにも劣らないのに、見た目はなんともモードな長靴に仕上がった。
個人的な意見かもしれないけれど、防滑性もファッション性も備わっているレインブーツはあまり多くはない。
あったとしても、どこかデザインにクセがあったり高単価だったりする。
ところが、コレはどれをとってもちょうどイイのだ。
デニムパンツにチノパン、ワークパンツにショーツまで意外とボトムも選ばない。
レインブーツ難民にこそぜひ試してもらいたい一足だ。