これはもう、芸術品だ
Olde Homesteader(オールドホームステッダー)がスタートしたきっかけは、半世紀以上も前にアメリカで作られていたデッドストックのアンダーウェア。
仕立ての良いシャツの様に美しいステッチワーク。
伝統的で少しゆったりとしたシルエットに素朴で味わいのある生地。
そして何よりも、肌に触れた瞬間に感じる心地よさ。
それは、いわゆる古き良き時代を象徴するもののようでもあり、大量生産が常識となった今だからこそ必要なもの。
日常で何気なく使われている「モノ」の本質に向き合い、本当にいいと思えるプロダクトだけを作っているジャパンブランドです。
このブランドのデザイナーさんは、とにかく拘りが強い。
そして、一切の妥協を嫌う。
普段は笑顔で楽しく服の話をしているのに、納得できない案は容赦なくボツにしてくる。
だからこそ私たちも気兼ねなくチャレンジすることができるし、ものすごく信頼しているのだ。
通常、モノづくりを行う時には販売したい価格だったり、時期だったり、展開したい品番数に縛られる。
例えば1万円で売りたい時は、原価もそれに合わせるからそれ以上の素材は使わない。
売りたい時期が決まっているから、限られた時間の中で試行錯誤する。
展開したい品番数が決まっているから、100%じゃなくてもラインナップに加わるものが出てくる。
普通のブランドであれば、そういう色んな規制があった上でモノづくりをする。
でも、オールドホームステッダーは違う。
どんなに売れると分かっているものでも、納得しないものは絶対に作らない。
商品を構成する1本の糸、その糸の素材や太さやピッチ。
どれか1つでも気に入らないものは、容赦なくボツにする。
とにかく、針の穴を通すかの如く全て徹底している。
このカットソーとて普通ではない。
まず注目して欲しいのが、1890年から1900年代初頭のビンテージ下着を忠実に再現したという生地。
もしビンテージだと偽ったら、ほとんどの専門家が騙されてしまうかもしれない。
その最大の特徴は、空気を含んだかの様な極上の柔らかさ。
例えば、何10年と着続けて初めて生まれる質感が確かに再現されているのだ。
使用したのは最高級ランクのスーピマコットン。
それも通常のものではなく、紡績時に紡績にかからなかったいわゆる落ち綿を使用している。
落ち綿だから繊維が短い。
繊維が短いから生地にしにくい。
でもこの落ち綿だからこそ、糸が均一ではなくムラが生まれる。
そしてこのムラが凹凸となり、生地に表情を生み出している。
サイズ感はというと、インナーとしても使えるように少しタイトめ。
ただし、それはあくまでもオールドホームステッダーの中ではという意味で、ピッタリとフィットするほどタイトという訳ではない。
ストレスも一切感じない。
始めて袖を通した時は、本当に感動した。
まるで空気をまとった様な軽さと柔らかさは格別なものだった。
本来であればこれほどのクオリティのカットソーをこの価格で販売することは難しい。
でもオールドホームステッダーのアイテムは、着てさえみれば絶対にその魅力が伝わるはず。
私たちにとって、このカットソーは芸術品に近い。
かといって大事にタンスの奥にしまっておくものでもない。
毎日、気兼ねなくガンガン着ることができる。
いつもより少しリラックスできて、少し満足できる。
そんな一品だ。