久米繊維 謹製 オーガニックコットン Tシャツ 半袖 無地 カットソー メンズ レディース 日本製

この質でこの価格、さすがに驚きました

1950年代半ば。
日本ではまだTシャツという呼び名さえあまり知られていなかったころ。
銀幕のハリウッドスターのTシャツ姿に憧れた1人の日本人が国産Tシャツの開発を開始する。
その後、時代をリードするデザイナーやブランドの信任を受け、1986年にはプリントショーの最高賞であるゴールデン・スキージ賞を受賞。
80年以上経った今もなお、一貫した国内生産を続けている。

久米繊維の工場は少し変わっている。
縫製における工程を、袖、型、襟、裾などの縫製箇所ごとにわざわざ細分化しているのだ。
それは、縫製している職人たちがそれぞれのスペシャリストであるため。
袖は袖のスペシャリストが、襟は襟のスペシャリストが仕立てていく。

お気に入りのTシャツほど、着る機会も洗濯の回数も増える。
Tシャツにとって耐久性は重要だと考えているから、永く着るためには面倒な縫製もいとわない。

例えば、袖口や裾は天地引きで縫製している。
これは使う糸も多いし、手間もかかるけど伸縮性が生まれる。
袖口や裾は脱ぎ着するときにどうしても引っ張られてしまう。
そこで、伸縮性を持たせ糸にかかる負荷を抑えることにより、より長く着られる様にしたという訳。

それは生地も同じ。
使用したオーガニックコットンは、オーガニックファーマーの手で育てられた原綿を輸入。
日本国内で可能な限り化学薬品を使わない方法で紬、編みたてたもの。
実際に触ってみると、赤ちゃん用のガーゼの様にふんわりと柔らかい。
生地というよりは、ふわふわの綿といったイメージ。
そして、着心地はというと、とにかく軽い。
薄いガーゼをふんわりと1枚羽織った様なそんな感覚。
しかも、軽いのは着心地だけで見た目や質感がペラペラかというと、違う。
少し太めの糸を使っているから透けにくく、若干の肉感もある。
あえて染色をしていないから、綿本来の生成り色に綿花に混じった葉っぱの粒なんかもそのまま。
この粒は洗濯するうちに落ちていくけど、この真っ白じゃない自然な生成りが絶妙。
どんな色にも合わせやすし、少しのムラが表情を豊かに、立体的に仕上げてくれる。
しかもSZ糸という特殊な糸を使用しているから、洗濯してもよれにくいというメリットも。

もちろん、サイドには縫い目のないホールガーメント。
極めつけは、オーガニックコットンでこの価格。
正直、最高です。