スウェット感覚で手軽に着れるニットソー
1948年創業者Gustavo CesaratoによってイタリアPadovaでアンダーウェアーのファクトリーとして設立されたブランドgicipi(ジチピ)。
同時に低価格、高品質を売りとしたノーマル糸のカットソーなどの生産もスタート。
生地のニッティングから縫製、洗いに至るまですべての工程を一貫して自社で行うことにより、低価格、高品質が実現しているのだ。
僕たちが住む日本で、この価格帯のイタリア製の高品質アイテムはそう多くない。
イタリアの大手デパートやセレクトショップなどでも展開されていて、イタリアでは知らない人がいないほどの老舗ブランドである。
特徴的なミラノリブを活かしたニットソーは重みもなく、軽やかな着心地。
ネックはVネックなのだが、幅広の4.5cm幅ダブルの1×1リブ仕様によって程よい開きとなっており、そこにいやらしさは感じない。
僕自身Vネックが苦手なのだが、一枚でも、シャツを中に重ねてもしっくりくるのでこれなら抵抗なく着れそうだ。
シルエットはリラックス感のあるワイドフィット。
着てみるとニットソーというよりはスウェットに近い着心地。
身幅が広めで肩肘張らず着れるのが非常にラク。
PESANTE(ペザンテ)と呼ばれるジチピ社の歴史上で最も重く目の詰まった生地はタフさと上品さを併せ持った唯一無二の生地。
生産工程で水通し・乾燥を行っているため、洗濯による縮みの心配もないのも嬉しい。
老舗ブランドらしい、ワードローブのメインとして長く愛用できる一着である。